和のたしな美ぶろぐ
Jan 25, 2014

「お」や「ご」をつける敬語とは

今日も和のたしな美塾”®から

たしな美人「和の雑学」をお届けいたします。♡

おはようございます。

敬語の使い方は、なかなか難しいですね。

「お」も「ご」も、つけすぎると、不自然になってしまいます。

一つ、目安となるものをご紹介します。
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グリーンライト
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相手に関係する物事に対してはつけます。

「おからだ」「ご意見」「お電話」「お見せする」

  外国からきた言葉や動植物、形容詞にはつけません。

「トイレ」「バケツ」「茄子」「胡瓜」「犬」「馬」  「美しい」「寒い」「可愛い」

これは目安です。

「おトイレ」「お茄子」「お美しい」と言う人もありますね。

これは丁寧語でしょうか。

でも、「おバケツ」「お胡瓜」「お犬」とは普通は言いませんよね。

「お犬さま」「お馬さん」「お馬の親子」というのはまたニュアンスが違ってきます。

皆様もぜひ身近なところで考えてみてください。

今日も暖かくしてお過ごしくださいね。

いつもありがとうございます。

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薔薇黄色2

 

Jan 24, 2014

新しき酒は新しき皮袋に

今日も和のたしな美塾”®から

たしな美人「和の雑学」をお届けいたします。♡

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「新しき酒は新しき皮袋に」

 

新しい思想の内容を表現するには、それにふさわしい形式が必要である。

いつまでも古いものに固執していてはいけない。

 

これは『新約聖書』マタイ伝からとった言葉です。

古い皮袋に新しい葡萄酒を入れると、どちらも無駄になってしまうというところからきています。

 

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これをもじって、外見は古めかしいけれども、

内実は新しいもののことを

「古い皮袋に新しい酒を盛ったよう」と言ったりもします。

 

人は経験を経てもなお、内面はいつも柔軟でありつづけたいですね。
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薔薇赤


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☆ちょっと解説

 

旧約聖書の

Don’t put new wine into old bottles.[Matthew]《新しいぶどう酒を古い革袋へ入れな》

 = We can’t put new wine in old bottles.

からとられたものです。

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聖書には、上のことわざの後に続けて、次の言葉があります。

Else the wine will burst the skins, and the wine perishes and the skins.[Matthew]

 

《さもなくば葡萄酒は革袋を破りさき、葡萄酒も革袋も無駄になるであろう》

新しい思想や内容を表現するには、それにふさわしい形式が必要である、という意味です。

ですから、「古き皮袋に、新しき酒を」の次に、

「入れるな」を補うと分かりやすくなりますね。

現実には、新しい内容が古い形式に入っている場合や、

また入れなければならない場合が多くありますので、

聖書のことわざをもじって、聖書の精神とは逆の意味で、

「新しい酒を古い革袋に(入れる)」という言葉として、よく使われます。

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 いつもお読みくださり、ありがとうございます。

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海朝日

 

Jan 23, 2014

ことばの力

おはようございます。

 

私たちはあらゆる音に囲まれて生活していますね。

 

一番身近な音は、私たち自身が発する声と言葉。

 

言葉にどんな思いを込めるかによって、

同じ言葉を使ってもその作用はまるっきり違ってきます。

蝶

例えば、相手に対して、「お綺麗ですね」と言うとき、

相手に対して心から褒めるのと、心の中でこの人ブスねと思いながら褒めるのとでは、

その響きは違ってくるのですね。

 

後者のほうは、言われたほうも何となく嫌みとして受け取るでしょう。

 

言葉の奥に想念があり、その想念エネルギーは現実化の力を持っているとすると、

発する言葉の重要性を感ぜずにはいられません。

 

心と裏腹の言葉や否定的、破壊的言葉を使うことは、

自らもその人の運命にも影響を与えてしまう可能性があります。

 

自分自身にも、人に対しても、気持ちの良い、プラスの言葉を発するように心掛けたいものですね。

 

白鳥

いつもありがとうございます。

今日も暖かくしてお過ごしくださいね。

 

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Jan 22, 2014

阿吽の呼吸

おはようございます。

 

神社の狛犬や寺門の仁王像を見ると、
左右、口を開いている「阿」形と閉じている「吽」形の一対になっていますよね。
初参りでも、ご覧になったかと思います。

 

「阿」が吐くときの音、「吽」が吸うときの音。

吐く息と吸う息を合わせることから、「阿吽の呼吸」といいます。

狛犬2 福井県鯖江市:松阜神社

 

二人以上が物事をするときに、微妙な調子がピッタリ合っていることも「阿吽(あうん)の呼吸」といいますね。

 

これは、サンスクリット語からきている言葉です。
「阿」は、12母音の初めの音「a」
「吽」は、最後の音「hum」。
初めと終わりを合わせて、終わりよければすべてよしですね。

狛犬1

向田邦子さんの小説でも、喧嘩をしても離れない男の友情を描いた『あ・うん』というのがありました。

 

相撲の立ち会いのとき、「阿吽の呼吸を合わせる」といいます。

お神輿を担ぐとき、「わっしょい!」と、和一緒、我一緒と息を合わせます。

オーケストラでも、邦楽でも、息を合わせます。

 

みんなで息を合わせたら、大きなことができますよね。

神輿1

今日も息合いしぐさ、「阿吽の呼吸」でまいりましょう。

いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。

 

素敵な一日をお過ごしくださいませ。

 

神輿3

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Jan 21, 2014

大寒〜「寒」には不思議な力が宿る

おはようございます。

門弟の中の我が子や寒稽古 (高野素十)
 
寒稽古青き畳に擲(なげう)たる (日野草城)

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樹氷

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昨日は「大寒」でした。

このところ寒いですね。

1月6日ごろ「寒入り」といって「小寒」に入り、その15日後に「大寒」となり、

「大寒」から15日後たつと寒が明けて、「立春」になるといわれています。

 

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雪うさぎ

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この1月6日ごろから2月4日ごろまでの30日間を「寒」といいます。
 
「寒」がつく字はたくさんあります。

「寒稽古」「寒垢離(かんごり)」「寒念仏」「寒行」など、

寒苦に耐えて心身を鍛錬する修業のことです。

柔道や剣道などの修業をする人は、寒気の厳しい寒30日間、

早朝または夜間に道場に通って、

厳しい稽古を行って心身を鍛錬します。

 
朝早く、霜柱を踏みながら、寒稽古に通う子どもたちは、たくましく見えます。
 

芸事の鍛錬をするときにもこの言葉を使います。

日本舞踊でも、寒稽古には長唄「七福神」を使います。

「七福神」という曲名に似合わず、激しい動きをするので汗をかいて体が暖かくなります。

 

 

一方で、「寒鰤」や「寒干し」「寒締め」「寒牡丹」「寒椿」など、

「寒」のつく食べ物や植物も珍重され、人気がありますね。

 

「寒」という言葉に、

日本人は不思議な力が宿っているということを体験から知っているのですね。

 

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七草5

 

 

Jan 20, 2014

失敗から学ぶ

おはようございます。

 

 

人は、間違いも犯すし、失敗もする。

そのことを恐れていたら、前には進めない。

むしろ、同じ過ちをもう繰り返すまいと自分に語り、

また、失敗から何かを学ぼうと思って進んでいくと、

本当に自分がやりたかったことに巡り会える。

 

 

雪とカラマツ林

 

 

 

新たな週の始まりですね。

今週も暖かくしてお出掛けくださいね。

いつもありがとうございます。

元気いっぱいに、行ってらっしゃ〜い。

縮こまるアカリス

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Jan 18, 2014

江戸の男の中の男とは

よく「男の中の男」という言い方をしますね。

若いお嬢さんだけではなくて、男も惚れる男のことです。

江戸の人たちが選んだ「男の中の男」には3タイプありました。

(昨日のちゃんこ鍋の)力士、火消しの頭、与力(よりき)の三職です。

与力というのは、町奉行の配下で、同心(どうしん・警察官)の上役です。

 

 

今でこそ、女性も相撲見物ができますが、江戸時代、女性は相撲見物ができませんでした。

明治になってようやく女性も見物できるようになったのです。

 

女性が土俵にあがっていはいけないというのは、その名残ともいわれています。

土俵2
写真は土俵です。

 

相撲は屋外での晴天興行だったそうです。

雨が降れば雨天順延でした。

 

江戸っ子を熱狂させた相撲には、どんな魅力があったのでしょう。

 

力士が「大関」に昇進すると、部屋から引き抜かれて、大名のお抱えになる力士もいたのです。

侍の身分を頂戴して、禄(給料)をもらいます。

侍になるということは、日本差しを許されて、家来も与えられるということです。

大出世ですね。

 

大名を力士を抱えたとなると、自分の面子がかかってきます。

それこそ、土俵上は真剣勝負となります。

その熱狂ぶりも半端じゃなかったのですね。

相撲観客席                 観客席

 

刀を差している行司もいました。

それは対戦する力士のどちらも大名のお抱えの場合だと、自分が間違った判定を下したら、大名の名誉にかかわるということで、

間違えたら切腹して謝るという意味で刀を差していたというから、

観客も判定者も真剣勝負だったのですね。

 

男も惚れる男の中の男、力士。

いかがでしたか。

 

やはり大関や横綱は、今でもみんなの憧れ。

品格もある力士には憧れちゃいますね。

土俵1                 野外の土俵

 

 

 

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Jan 17, 2014

ちゃんこ鍋は和をつくる

おはようございます。

寒い日が続いていますね。

こういう日は、やはり夜は寄せ鍋でしょうか。

 

江戸三大娯楽といえば、歌舞伎・遊郭・相撲でした。

この相撲力士が食べるのは「ちゃんこ鍋」。

 

「ちゃんこ」は相撲料理のことを指しますね。

昔、相撲部屋の料理人をつとめていた古参力士のことを、

みんなが「おとっつぁん」という意味合いを込めて「ちゃん公」と呼びました。

それが「ちゃんこ」の始まりのようです。

 

「ちゃんこ鍋」は、鶏ガラをだしにしてスープをつくるものがポピュラーだそうです。

 

もともと、相撲部屋の家庭的な雰囲気をつくるために、鍋料理が取り入れられました。

 

第19代横綱常陸山(ひたちやま・大正3年引退)が考案したものです。

 

「和やかな家庭的な雰囲気はみんなで囲む鍋料理に限る。」

家庭だけではなく、仲間とのコミュニケーションでもみんなで鍋をつつくというのは必要なことですね。「寄せ鍋」の「寄せ」とは、人が集まる意味もあるのですね。

今日もあったかくして、お過ごしくださいね。

写真 2013-06-18 16 17 47 (1)

 

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Jan 17, 2014

初めてでドキドキ〜江戸っ子講座のご案内〜

今、女性が輝ける時代。

江戸のおんなたちもいきいきと生きていました。

きっと彼女たちから励まされますよ。

江戸に学ぶおもしろ講座のご紹介です。

江戸っ子は寺子屋ですぐに役立つ実学を学びました。

この講座でもすぐに身につく日本文化の講座をやっていきます。

私の初講座です。
もう今からドキドキしています。

女性の生き方って、・・・。

お忙しいとは思いますが、是非いらしてください。

 

日時:平成25年2月27日 午後2時15分〜4時45分

対象の方:江戸の女性の生き方を学びたい方(男性も歓迎)
     和のたしなみを学びたい方
金額 3,000円(シフォンケーキとコーヒー付き)
場所:東京都渋谷区恵比寿4-4-1
  「備屋珈琲店」恵比寿店
電話:03-5488-1651
交通アクセス:JR恵比寿駅東口より徒歩3分
http://binya-coffee.com/wp/shop/shop-298/
 
 

私が作成した小冊子で「八つの知恵」を一緒に学びましょう。

長年磨き上げた経験を活かした手軽に学べる上質な講座です。

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『 江戸の女性が大切にしていた八つの知恵 』この小冊子でお話を進めます。
無料で差し上げていますので、こちらのほうからお申し込みください。
当日はこの小冊子をお持ちくださいね。
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1.テキストに基づく教養講座

江戸女性がいきいきと生きるための工夫とは、どんなものだったのでしょうか。
テーマ
1)バツイチなんてこわくない=江戸女のたくましさ=
2)江戸庶民の家庭生活の基本は共働き
3)男性に求めたのは、ユーモアのセンス
4)才覚を活かしてアイディアビジネスをしていた江戸おんなたち
5)江戸おんなたちは隙間産業で稼ぐ
6)江戸の女房は裁縫ができて当たり前=裁縫はお嫁入りの必須要件=
7)子どもの教育費は女房が負担した
8)恋にも生きた江戸おんなたち

2.和のたしなみ実践講座

江戸時代のホスピタリティーのエッセンスを基本にして、名刺交換や挨拶の仕方など、お互いにロールプレイングをしていきます。

切り取った暖簾

 

Jan 16, 2014

絶対、大丈夫

おはようございます。

人は迷いがあると、自ら暗雲に巻き込まれていく。

確信を持った言葉を発すると、自ら人生に変革をもたらしていく。

健康も、自ら語る言葉や思考で変化していく。

大丈夫。
落ち着いて。
ほら、微笑んで。
大丈夫、大丈夫。

絶対できる、できる。

明るい日差しが差し込んでいますね。
いつもありがとうございます。
今日も佳き一日になりますように。

行ってらっしゃ〜い。

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