【七十二候から】14 「鴻雁北へかえる(がん きたへかえる)」
【七十二候から】14
「鴻雁北へかえる(がん きたへかえる)」
皆様、おはようございます。
今日は、清明の次候鴻雁(がん)が北へ帰る日。
私の郷里宮城では稲刈りで落穂などが残る田んぼにマガンがよくやってきています。
彼らもそろそろ寒い国シベリアへ帰る季節なのですね。
「雁風呂(がんぶろ)」というのをご存知ですか。
青森県津軽地方の民話です。
雁は長い道のりを超えて日本にやってきます。
小枝を海面に浮かべて休むために、
雁は小枝をくわえて渡ってきます。雁が日本にやってくるのは、長い道のりを超えて。
彼らは海面に小枝を浮かべてひと休み。
そのために雁は小枝をくわえて海を渡ってきます。
そして、次の春に帰るときにその小枝を再びくわえて帰ります。
ところが、そのまま命を落としてしまった雁の小枝が浜辺に残っているのです。
浜の人が北国へ帰れなかった雁を不憫に思い、供養のために、その枝で焚いたお風呂を旅人にふるまったということです。
じんわりと・・きますね・・・。
雁たちよ。
また秋になったら、日本に、ここに戻ってきてね。
待ってるよ~~。
皆様、週末もすべては完璧、大成就でありますように。
【七十二候から】13 「玄鳥至る(つばめきたる)」
【七十二候から】13
「玄鳥至る(つばめきたる)」
皆様、おはようございます。
今日は、三月節「清明」の日。
沖縄ではご馳走を作ってお祝いをするそうですね。
すべてのものが清らかで生き生きとし、
若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い、命が輝く季節。
そして春の使者、
つばめが海を渡って南からやってくる頃です。
つばめはまた同じ巣に戻ってきてくれるでしょうか・・。
東京は静かな雨が降っていますが、
今宵の桜舟を楽しみたいと思います。
皆様も、今週もすべては完璧、大成就でありますように。
行ってらっしゃ~い。
【七十二候から】12「雷乃声を発す」
【七十二候から】12
「雷乃声を発す(かみなりの こえを はっす)」
皆様、おはようございます。
新年度がスタートの今日、東京は桜が満開を迎えました。
春に降るにわか雨(春時雨・はるしぐれ)は雷を伴うことがあります。
「春雷」は、ひと鳴り、ふた鳴りの短い音の雷です。
恵みの雨を呼び込む吉兆といわれます。
また、冬ごもりをしている虫を目覚め起こす「虫出しの雷」とも呼ばれるそうです。
良きスタートといたしましょう。
桜舞い散る道を歩きながら、心ときめく出会いがきっと待っていますよ。
【七十二候から】11 「桜始めて開く」
【七十二候から】11
「桜始めて開く(さくら はじめてひらく)」
皆様、おはようございます。
桜の花が咲き始めましたね。
お花見弁当を作って、桜の木の下でみんなで楽しむ季節です。
「お花見」は、
祓えのために山野に出る習慣と、
桜の木の下で直会(なおらい)をする習慣が一つになった風習と考えられています。
桜は農事を占う木。
「さ」は田の神様、「くら」は依り代の意味があります。
今年も豊作でありますようにと、
農家の人々は、
神様が宿る桜の木の下で神様とともにお酒を酌み交わしたのです。
それが現代のようなお花見パーティーのルーツなのですね~。
花冷えの頃。
暖かくしてお出かけくださいませ。
皆様、今日もすべては完璧、大成就でありますように。
いつもありがとうございます。
【七十二候から】10 「雀始めて巣食う」
【七十二候から】10
「雀始めて巣食う」
皆様、おはようございます。
雀が枯れ草などを集めて、巣を作り始める頃。
そして、今日は二十四節気の春分の日。
昼と夜が同じ長さになる日ですね。
また、今日はお彼岸の中日。
西方浄土にいるご先祖様と交わることができる日。
一つの節目である今日は、
やはり何かを始めるのにはいい日ですね。
決意を新たにして、ご先祖様に感謝をして、
素敵な春分の日を過ごしたいものです。
皆様、今日もすべては完璧、大成就でありますように。
いつもありがとうございます。
【七十二候から】9 「菜虫蝶と化す(なむし とかす)」
【七十二候から】9
「菜虫蝶と化す(なむし とかす)」
皆様、おはようございます。
今日は、啓蟄の末候「菜虫(なむし) 蝶と化す」日。
昨日までの寒さと雨が落ち着き、
今日はやわらかな春の日差しに包まれています。
冬を過ごしてきたさなぎが羽化して、羽を広げて蝶に生まれ変わる頃。
「夢の中で蝶なのか、蝶の夢の中なのか・・」
(古代中国の思想家、荘子の説話「胡蝶の夢」)
自分は本当は蝶なのに、人間になっている夢を見ているだけではないか。
夢かうつつか、うつつが夢か・・・
現実とは夢なのではないか。
そんな思いは、今も昔も変わりませんね~。
昔の人は蝶のことを「夢虫」とか「夢見鳥」と呼んでいたそうです。
優しい陽光の下で、重いオーバーをそろそろ脱ぎたいですね。
皆様、今日もすべては完璧、大成就でありますように。
いつもありがとうございます。
【七十二候から】8 「「桃始めて笑う」
【七十二候から】8
「桃始めて笑う(もも はじめてわらう)」
皆様、おはようございます。
桃のつぼみがほころび、花が咲き始める頃。
お雛祭りには桃の花は欠かせませんね。
これは旧暦の上巳の節句の頃が桃の花が咲く頃としたためでしょう。
現代の暦から見れば、桃の花は3月下旬から4月上旬が満開の頃。
花が咲くことを昔は「笑う」といっていたそうです。
春の季語で「山が笑う」という言葉もありますね。
花がほころび、「笑顔もほころぶ」とも言います。
自然を擬人化した言葉がたくさん出てきますね。
穏やかな一日になりますように。
皆様、今日もすべては完璧、大成就でありますように。
いつもありがとうございます。
【七十二候から】7 「啓蟄 戸を啓く」
【七十二候から】7
「啓蟄戸を啓く(すごもりのむし とをひらく)」
皆様、おはようございます。
昨日は啓蟄(けいちつ)の日でした。
冬ごもりしていた虫たち、生き物が目覚め、姿を現し出す頃。
声なき、目も見えない生き物たちも目覚める時。
大地の春の息吹とは偉大なものです。
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私たちもそろそろ足が外に向かって何かを始めたくなる時ですね。
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そうです。
「事始め」と呼ばれ、一年の祭事や農事を始める日でもあります。
今年の抱負や夢を本腰を入れて取りかかる時ですね。
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皆様、今日もすべては完璧、大成就の日でありますように。
ご自分の身体をいたわりながら、少しずつ前に進んでいきましょう~。
いつもありがとうございます。✨
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【七十二候から】6 「草木萌え動く(そうもく もえうごく)」
【七十二候から】6
「草木萌え動く(そうもく もえうごく)」
皆様、おはようございます。
雨水の末候。
寒い冬の間に蓄えていた生命の息吹が、柔らかい陽光のもと、
現れ始める頃です。
そこここに春の花が咲き始めています。
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雨水のこの時期に降る雨を「木の芽起こし」と呼びます。
木の芽を膨らませ、植物の開花を助けるために必要な雨です。
ひと雨ごとに春を感じさせてくれる頃ですね。
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人の暮らしには雨は厄介なこともありますが、
美しい花々を待ちわびる、そんな思いも大事にしたいですね。
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皆様、今日もすべては完璧、大成就の日でありますように。
行ってらっしゃ~い。
いつもありがとうございます。
【七十二候から】5 「霞始めてたなびく」
【七十二候から】5
「霞始めてたなびく(かすみ はじめて たなびく)」
皆様、おはようございます。
「霞始めてたなびく」
山の中腹に霞がたなびき出す頃。
「たなびく」には、うっすら、ぼんやり、なんとはなしにそこにあるという雰囲気がありますね。
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春に見るのが、薄ぼんやりとたなびく「霞」。
秋には、それを「霧」と呼び分けます。
また、昼は「かすみ」、夜は「おぼろ」と呼び分けます。
万葉人の自然を愛でる感性が伝わってくるようです。
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ドライバーの皆さん、
電車に乗っている皆さん、
山をちょっと注意して見てくださいね。
春の息吹を体いっぱいに感じてみましょう。
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皆様、今日もすべては完璧、大成就の日でありますように。
行ってらっしゃ~い。
いつもありがとうございます。