【七十二候から】14 「鴻雁北へかえる(がん きたへかえる)」

【七十二候から】14

鴻雁北へかえる(がん きたへかえる)」

皆様、おはようございます。

今日は、清明の次候鴻雁(がん)が北へ帰る日。

私の郷里宮城では稲刈りで落穂などが残る田んぼにマガンがよくやってきています。

彼らもそろそろ寒い国シベリアへ帰る季節なのですね。

「雁風呂(がんぶろ)」というのをご存知ですか。

青森県津軽地方の民話です。

雁は長い道のりを超えて日本にやってきます。

小枝を海面に浮かべて休むために、

雁は小枝をくわえて渡ってきます。雁が日本にやってくるのは、長い道のりを超えて。

彼らは海面に小枝を浮かべてひと休み。

そのために雁は小枝をくわえて海を渡ってきます。

そして、次の春に帰るときにその小枝を再びくわえて帰ります。

ところが、そのまま命を落としてしまった雁の小枝が浜辺に残っているのです。

浜の人が北国へ帰れなかった雁を不憫に思い、供養のために、その枝で焚いたお風呂を旅人にふるまったということです。

じんわりと・・きますね・・・。

雁たちよ。

また秋になったら、日本に、ここに戻ってきてね。

待ってるよ~~。

皆様、週末もすべては完璧、大成就でありますように。

マガンの親子