秋茄子論争
「秋茄子は嫁に食わすな」という諺がありますね。
これはいろいろな説があるそうです。
この背後には、嫁と姑のある意味で二人の仲の永遠の課題が潜んでいるのでしょうね。
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秋茄子が美味しい季節。
秋茄子は、実がしまって美味しいとされていますね。
日本の四季の中で育まれる産物は、季節の巡りの中で味も実も変化させていきます。
走りや旬だけが美味とは限りません。
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初物買いにこだわった江戸時代。
江戸っ子は女房を質に入れてまでも食べたいと、
「初鰹」への熱狂ぶりには目を見張るものがあります。
実際の美味しさと言えば、立夏の頃よりも脂がのって美味しいのは、
「戻り鰹」と呼ばれる秋です。
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さて、秋茄子。その美味しい秋茄子を嫁に食わすな。
美味しいから、嫁なんぞに食わせたくないのか。
いや、これは体を冷やす。
秋茄子には種が少ない。子種がなくなるから、縁起が悪い。
だから、子孫繁栄のためにも嫁の身体をいたわって大事にせよ。
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小林一茶も、その論議に加わって、
「月さすや 嫁に食わすな大茄子(なすび)」と詠む。
巷では、嫁に秋茄子を食わすなと言ってるが、
秋茄子は実に美味しいから、体を冷やさぬように食べ過ぎには注意せよ。
一茶がこの歌を詠んだのは、万人に対するいたわりの思いだったのだろうと、
私は解釈したいのですが、いかがでしょうか。
嫁と姑の仲については、賛否両論でしょうか・・。
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長月(ながつき)が終わり、神無月へ
9月の和風月名を書こうと思っていたら、もう昨日で9月も終わり。
9月は「長月(ながつき)」と呼ばれますね。
秋分のを過ぎると、昼より夜が長くなる月だから、秋の夜長の「夜長月」。
「稲刈月(いねかりつき)」から「い」と「り」が略されて、
「ねかづき」から「なかづき」を経て「ながつき」になったとか、
「稲熟月(いねあがりづき)」を略したのが「ながつき」だとか、説があります。
いずれにしても、稲がたわわに実る月ですね。
9月の中秋の十五夜、十六夜は美しかったですね。
10月は十三夜(旧暦9月13日)を楽しめます。
これは「後の月」とか「名残の月」とも呼ばれ、9月の十五夜月に劣らないほど
美しいとして愛でる日本独特の風習です。
秋の夜長は虫の音を楽しみ、新米、山や畑の恵みを楽しむいい季節ですね。
でも、食べ過ぎにはご用心。
人もこれまで蓄えてきたものの実りをゆっくりと楽しむ、
そんな季節でありたいですね。
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心のダイエット「断捨離」
「断捨離(だんしゃり)」という言葉、大分流行しましたね。
江戸時代は完璧なエコ社会だったといわれています。
貧しさゆえに工夫やアイディアをフルに活用していたのですね。
日本の言葉「もったいない」を、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが提唱し、世界中に広まりました。
はたして現代人はどこまでそれを実行しているのやら・・。
「もったいない」は元々は仏教用語でした。
これは「不都合だ」とか「かたじけない」の意味だったようですが、
現代では「ものの価値を十分活かされておらず、無駄になってしまっている状態」に変わってきました。
現代は「断捨離」といわれるほど、あふれたものを整理するために大変な状態になっていますね。
「断捨離」は、部屋の整理整頓と共に、ものへの執着から解放され、身軽で快適な
人生を手に入れようという考え方も根底にあります。
ものの整理整頓をすると、心もスッキリします。
ものの整理整頓は、心のダイエットにもなりますね。
身の回りのものを少しずつ毎日整理していこうと思うのですが、現実にはなかなか
思うようにいきません。
お客様がお見えになるときが絶好のチャンスですが、できれば日々行っていきたいものです。
今日も心もスッキリ、ダイエット。
佳い一日を過ごしましょう。
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女性限定~和のマナー講座・基礎編~浴衣でアンチエインジング~
日本版「ロミオとジュリエット」〜『蝶の道行』
蝶の戯れ・・。
日本では、虫や蝶をあの世に旅立った人の化身と考えることもありますよね。
それが芸術にまで高められていきます。
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日本版「ロミオとジュリエット」と言われる歌舞伎舞『蝶の道行』。
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二匹の蝶は助国と小巻の化身。
恋人同士であった二人は、北畠家のお家騒動の中で両家が巻き込まれ、
身代わりとなって首を打たれて死んでしまいます。
その二人の首から雌蝶・雄蝶が飛び立って、
もつれ合いつつ花園の上を飛んでゆきます。
蝶たちはやがて助国・小巻の姿となり、美しい花々が一面に咲き乱れる大和の野辺
で、現世で結ばれなかった二人が二人の出会いや思いのたけを語り合うのです。
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「世の中は夢か現か ありてなき蝶となりしが」と置きが唄います。
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後半は、二人とも蝶に化身して狂い、
「修羅の迎えはたちまちに」と、地獄の業火に焼かれる責め場となります。
最後には、「夢に見る草の露」で、二人は静かに重なり合い息絶えていき、
幕となります。
幻想的で、哀しくも美しい舞台です。
義太夫という語りがなお一層切なさを醸し出します。
日本では、「間を合わせる」という言葉がありますね。
舞台は、踊り手と演奏家との息がピッタリ合って、
その心が伝わってきた時、見る側もその外観の美しさだけではなく、
心に響くものを感じるものですね。
演じ手と観客との一体感。それが舞台を楽しむ素晴らしさだと思います。
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曼珠沙華と秋分の日
今日は秋分の日。
お墓参りの日ですね。
秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じで、これから夜が少しずつ長くなっていくのですね。
どことなくもの悲しさを感じます。
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でも、秋の夜長を虫の音で楽しむ季節でもありますね。
今日は秋のお彼岸の中日でもあり、この日を中心にして、
仏教では彼岸会(ひがんえ)を行って、
それぞれのお寺では祖先の霊を慰める法要を行っていますね。
彼岸会の起源はかなり古くて、
延暦25年(805)の桓武天皇の時代に全国の国分寺で、
春秋2回の彼岸の7日間、金剛般若経読経をしたのが最初だそうです。
天界に咲くという曼珠沙華(彼岸花)が
何とも言えない雰囲気を漂わせていますね。
不思議な魅力のある花です。
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時の鼓動
いつの間にか季節は移ろい、自然は自由自在にその法則に乗って変化していきますね。
近くの公園のもみじが赤色に染まり始め、秋を大きく感じさせてくれます。
「もみじ」の名は、秋口の霜や時雨の冷たさに揉み出されるようにして色づく、
「揉み出るもの」の意味で、
「揉み出づ」が変化して「もみづ」となり、
その名詞形が「もみじ」となったそうです。
先日のスーパームーンは素晴らしかったですね。
こうして、いながらにして月をめでる喜びとともに、宇宙の運行の神秘なる営みを
感じます。
自然の営みは時空を超えて絶えず繰り返され、私たちはその瞬間、瞬間の
「時の鼓動」をともに味わう旅人です。
思いがけない自然災害が相次いでいますが、
人間の営為の中で地球そのものが悲鳴を上げているのはたしかだと思います。
人類はこの地球上で生かされていること、すべてに「ありがとう」の思いを
抱いて行動できたら、きっと地球も癒されるに違いありません。
ふた葉三葉ちりて日くるる紅葉かな (与謝蕪村)
蕪村のように、「時の鼓動」を味わい、時の移ろいとともに、
もみじの変わりゆく美しさを楽しむ心のゆとりとともに、
すべてを慈しむ心の寛さを持っていきたいものですね。
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小泉八雲からふるさとを想う
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、「幽霊」などが有名 )が日本にやってきたのは、1890(明治23)年。
父はアイルランド人、母はギリシャ人。
彼は、ニューオーリンズで遣り手の新聞記者として、またニューヨークで新進気鋭の作家として、活躍していたのですが、
一転して日本の島根に来て英語教師となり、翌年小泉セツと結婚。
合理主義、科学主義に生きていた人が、日本の素晴らしさを身をもって体験していきました。
彼は、ドナルド・キーンなどと並ぶ欧米への日本と日本文化の紹介者でもあります。
彼は、明治以降の日本が近代化への変革に躍起となって、変わりゆく姿を見て、
日本人が大切なものを失いかけていくことをとても残念に思ったのですね。
彼が愛したもの、例えば、それはーー、
遠くのお寺の鐘の音。
宍道湖の漁師が、昇ってくるお日さまを拝む柏手の音。
木の橋を渡る下駄の音。
荷車の音………
「美しいのだ、とてつもなく」と彼は言います。
日本人には当たり前の日常生活の音だったでしょうに。
私たちも今となっては、もう耳にすることもできないものがたくさんありますね。
小泉八雲は、日本人にとっても祖国の文化を顧るよすがとなる人。
八雲を通して、失いかけた日本の感性を少しでも呼び覚ましたい、
今そんな時なのかもしれません。
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和風ウォーキングのアンチエイジング効果
初めはちょっと軽い気持ちで始めたのが、
有吉与志恵さんの「ハースイズム」でのボディーコンディショニングでした。
まずハーブティーを飲みながら、足湯で体を温め、
暖かい床マットの上で体をゆるめていきます。
眠くなるほど、気持ちがいいのです。
体をゆるめることはとっても大事なことだと、毎回感じています。
それができるようになってから、歩くこと、腕や脚の筋肉を使うアクティブコンディショニングをやっていきます。
どんなスポーツでもまずは柔軟体操をしてから始めますよね。
日本舞踊のお稽古では、柔軟体操も、特に呼吸法もありませんでしたが、
それは日本舞踊でも必要だと思っています。
約30年の日舞や茶道の経験を生かして、これから新しい講座
「和風ウォーキングでアンチエイジング!」をやっていきま〜す!
日舞の師匠の言葉を思い出します。
踊りをやっている人は、顔にシワが少ない。
踊りをやっていると、ウェストが締まってくる。
最近「宮本さんは、顔にシワがないですね」と、
よく言われます。
ああ、そうだったのか。
師匠の言葉を今思い起こしています・・。
敷居の高いと思われる日本の伝統文化である日本舞踊。
着物を着て、なぜあれだけ激しい動きができるのか、
なぜ裾が乱れないのか、
なぜ体が締まってくるのか、
顔にシワができないのか。
いろんな秘密が着物を通して、体の中では微妙な動きが行われているのです。
音楽に合わせて体を動かして、爽快になれたら、とても気持ちがいいものです。
しかも、着物を着たときの所作も美しくなるのです。
一緒に始めてみませんか。
Let’s go!
和風ウォーキングでアンチエイジング!
http://derivejapan.com/lessons/walking/
日本食は「唇文化」
日本食は「唇の文化」だと、
日本の和食文化を世界無形文化遺産に申請した熊倉先生が、
そうおっしゃっています。
唇に触れるもの、例えば、箸、ご飯のお茶碗、湯飲み茶碗など、
それぞれ自分のものを持っていますよね。
「マイ箸」なんていって、そんな商品も売れていました。
それは日本人の潔癖さの表れでもありますし、繊細さの表れでもあります。
熱い汁を吸うとき、日本人はスプーンを使わずに、
お椀を手に持って口をつけてすすります。
すするというのは、そこに空気を入れて暑い汁を少しさまして飲み込みことなのですね。
音を出してすすること、外国人には違和感があるでしょうが、
ちゃんと理にかなっていることなのですね。
うどんが主流だった江戸時代に、「そば切り」を猪口(ちょこ)に入れたつけ汁で
威勢よく食べる食べ方や、蕎麦をすする音が江戸っ子に大変人気で、
蕎麦のほうが好まれていったということです。
「すする」という文化なのですね。
箸というのも、細かな作業をするものです。
尖った先で食べ物を小さくちぎったり、さばいたりします。
それを口に運んで食べているのです。
考えてみれば、
巧みな技を、日本人は日常的に食事の中で普通に行っているのですね。
さて、あなたは、箸の持ち方はちゃんとできていますか。
今の子どもたちは「三角食べ」をしない
「三角食べ」なんていう言葉、私は聞いたことがなかったです。
小さい子を持つお母さんは、
今の子どもたちは学校給食で「三角食べ」をしていないそうですよって、
言っています。
ご飯は白いご飯のまんま食べたほうが美味しいって、
子どもたちは思っているみたいって。
おうちでもやっぱりそうなのでしょうか・・・。
和食文化が世界無形文化遺産に登録されたのは、
「食べること」から見てもとっても意味深いことだと思うのです。
ご飯を口に入れたらお汁を飲み、ご飯をまた口に入れたらお菜を食べる
という具合に、
口の中で味を混ぜて食べる、
「口中調味」が
和食の食べ方ですね。
大人が子どもたちに「和食の食べ方」を教えていくのも
「和食文化」の伝承の一つですよね。

















