たしな美人「和の雑学」
Aug 2, 2013
赤富士〜晩夏から晩秋〜
めったにお目にかかれないという「赤富士(あかふじ)」。
これは晩夏から初秋の頃、早朝に富士山が朝日に染まって起こる現象で、数十分に限ってしか見られないそうです。
青い富士山が朱色に染まることから、赤富士と言われます。
雪がすっかりとけた富士に現れる現象で、朝日を受けた富士が、雲や霧の濃淡に応て、次第に変化していきまます。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中の一つ「凱風快晴(赤富士)」が有名ですね。
赤富士は南風の吹く晴天の朝方に起こる現象ということから、凱風(がいふう・南風)と命名されたとのこと。
また、赤富士は、縁起の良いこととされていますね。
.
.
刻々の 大赤富士と なりゐつつ 岸田稚魚
赤富士に 露滂沱(ボウダ)たる 四辺かな 富安風生
赤富士の 雲 紫に かはりもし 阿波野青畝
.
赤富士を見ることができるといいですね。
.
Jul 5, 2013
「朝顔に つるべとられて もらい水」
朝顔市
「おそれ入谷の鬼子母神」で有名な東京入谷・真源寺で、
明日7月6日から8日まで、朝顔市が開かれます。
入谷朝顔市は下町の代表的な夏の風物詩です。
かつて入谷付近には朝顔の植木職人が多かったことから、明治時代に入谷の朝顔市が定着しました。
当時、入谷の通りは通行止めになるほどの人気だったそうです。
.
.
江戸時代も朝顔がブームで、変わり咲きなどの多くの品種が誕生しました。
品評会も開かれ、その番付表も出回ったほど、お殿様から庶民まで大ブレイクしたそうです。
この時代に変化朝顔づくりの名人として活躍したのが、入谷の植木師・成田屋留次郎。
彼の活躍が後に入谷が朝顔の街として賑わう礎になったと言われています。
.
.
週末に入谷の朝顔市に出掛けてみようかと思います。
今日も「陽に生きる」で過ごしたいですね。
.