めったにお目にかかれないという「赤富士(あかふじ)」。
これは晩夏から初秋の頃、早朝に富士山が朝日に染まって起こる現象で、数十分に限ってしか見られないそうです。
青い富士山が朱色に染まることから、赤富士と言われます。
雪がすっかりとけた富士に現れる現象で、朝日を受けた富士が、雲や霧の濃淡に応て、次第に変化していきまます。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中の一つ「凱風快晴(赤富士)」が有名ですね。
赤富士は南風の吹く晴天の朝方に起こる現象ということから、凱風(がいふう・南風)と命名されたとのこと。
また、赤富士は、縁起の良いこととされていますね。
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刻々の 大赤富士と なりゐつつ 岸田稚魚
赤富士に 露滂沱(ボウダ)たる 四辺かな 富安風生
赤富士の 雲 紫に かはりもし 阿波野青畝
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赤富士を見ることができるといいですね。
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