明日は冬至ですね。
昼がもっとも短く、夜がもっとも長い日です。
太陽の力が弱まると考えられたこの日は、生命の終わる日ともいわれ、
厄祓いの祈願もされてきました。
夏に収穫し保存していた栄養価の高い南瓜を食べたり、ゆず湯に入り、
その香りで邪気を祓ったりしましてきました。
ゆず湯は、体が温まり、しもやけにならないとか、
「無病息災」の効用があるとされてきました。
戦前の東京では、冬至の日に市中のどの銭湯にも入口に「柚子湯」と、
張り紙がされていたそうです。
日本のお風呂の年中行事に5月5日の菖蒲湯と12月の柚子湯があります。
家庭のお風呂でも大事にしたい行事ですね。
柚子は、みかん科の常緑樹です。
夏には白い花が咲き、冬には実が黄色く色づきます。
酸っぱすぎてみかんやオレンジのように生食はできませんが、
皮はよき芳香がありますから、鍋物にもよく合いますね。
「無病息災」のもう一つの風習。
南瓜と小豆を一緒に煮た「冬至南瓜」を食べることです。
小豆の赤い色が厄よけになるということから、食べられるようになったそうです。
小豆は滋養強壮にもとてもよいとされています。
お正月に赤い小豆をいただくのも、厄を祓い、新年をことほぐという意味もきっとあるのですね。
冬至が過ぎれば、次第に昼が長くなっていきますね。
静かに初春を迎える準備をしていくことになります。
暖かくして、この週末もお過ごしくださいね。