無病息災の柚子湯

明日は冬至ですね。

昼がもっとも短く、夜がもっとも長い日です。

太陽の力が弱まると考えられたこの日は、生命の終わる日ともいわれ、

厄祓いの祈願もされてきました。

 

夏に収穫し保存していた栄養価の高い南瓜を食べたり、ゆず湯に入り、

その香りで邪気を祓ったりしましてきました。

 

ゆず湯は、体が温まり、しもやけにならないとか、

「無病息災」の効用があるとされてきました。

 

戦前の東京では、冬至の日に市中のどの銭湯にも入口に「柚子湯」と、

張り紙がされていたそうです。

 

日本のお風呂の年中行事に5月5日の菖蒲湯と12月の柚子湯があります。

家庭のお風呂でも大事にしたい行事ですね。

 

2013-12-17 09.32.16

柚子は、みかん科の常緑樹です。

夏には白い花が咲き、冬には実が黄色く色づきます。

酸っぱすぎてみかんやオレンジのように生食はできませんが、

皮はよき芳香がありますから、鍋物にもよく合いますね。

「無病息災」のもう一つの風習。

南瓜と小豆を一緒に煮た「冬至南瓜」を食べることです。

小豆の赤い色が厄よけになるということから、食べられるようになったそうです。

小豆は滋養強壮にもとてもよいとされています。

お正月に赤い小豆をいただくのも、厄を祓い、新年をことほぐという意味もきっとあるのですね。

 

 

冬至が過ぎれば、次第に昼が長くなっていきますね。

静かに初春を迎える準備をしていくことになります。

 

 

暖かくして、この週末もお過ごしくださいね。

浅草酉の市フリー