おはようございます。
日本酒の発祥を見てみましょう。昨日の記事はこちらです。
宮崎県西都市の都萬(つま)神社には、
木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が三人の御子に甘酒を作ってお乳替わりに飲ませ
たという伝説が残っていることから、この地が「日本酒発祥の地」とも言われるそう
です。
その周辺には木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)と邇邇芸命(ニニギノミコト)が
結婚生活をおくったといわれる伝承地が残っているということです。
『日本書紀』によれば、「木花咲耶姫がお米で祝い酒をつくり、お供えした」と
あって、このときの祝い酒が、現在のお神酒の始まりとされているということです。
この記述からも木花咲耶姫が初めて日本酒を作られたということが言われているの
ですね。
さて、若い未婚の女性が作る「口噛み酒」ですが、
「大隈国風土記」では神祭りに使われていたということですが、
その後は姿を消してしまったようです。
でも、女性がお酒を作るという、日本人独特の女性崇拝の伝統は
明治以前まで続いていたということです。
この伝統は「杜氏(とうじ)」という言葉にも表れています。
これは、「刀自(とうじ)」という老婆や一家の主婦の尊称から、
また「家室(いえうじ)」という一家の主婦によって
日常の酒づくりが女性によってなされたことを物語っています。
奈良時代、中国から伝わった麹を発酵させてお米から日本酒を醸造してきたわけですが、
元々は女性が生み出してきたということは興味深いですね。
そのほかに、天然の木の実が発酵することからヒントを得て、
ぶどう酒も古くから中国地方では作られていたようです。
須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に飲ませたお酒は
ぶどう酒だったという説もあります。
『古事記』や『日本書紀』には、「八塩折(やしおり)の酒」を飲ませて、オロチを酔わせて退治したとあります。
八回も重ねて醸造したとろとろのお酒だったそうです。
神話とお酒、稲作とお神酒。
日本独自の女性崇拝の伝統。
日本の風土に合った日本酒は独特の伝統があるのですね。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
楽しい週末をお過ごしになりますように。
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