月の満ち欠けを基準にした江戸の「太陰暦」

おはようございます。

現在私たちが使っているのは「太陽暦」です。

これは太陽の1年の動きをもとにして作った暦で、1年間を365日としていますね。

当たり前のように思って使っていますよね。
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江戸時代には「太陰暦(旧暦、陰暦、太陽太陰歴)」というものを使っていました。

これは月の満ち欠けを基準にした暦です。

毎月、新月の日を朔日(ついたち)として、

月の前半は上弦で、満月は15日、

月の後半は下弦で、月が見えなくなったら月末という具合です。

ひと月のサイクルは、約29.5日なのです。
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満月

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江戸時代の人たちは、夜空を見上げて月の満ち欠けを見ていれば、

今日は何日だというのが分かったということです。

十五夜というのは、15日目だから満月。

三日月というのは、新月から3日目の月。

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三日月

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街灯のない江戸の町では、お月様は特に重要で、

明るい満月の夜に用事を済ませるというふうにしていたそうです。

日中はお天道様を拝み、夜はお月様のおかげで生きていたのですね。

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暖簾

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ひと月が29.5日だとすると、半端な計算になりますので、

29日(小の月)と30日(大の月)の二つの月をつくりました。

それを「大小歴」という、一目で分かる暦にしました。

これでいくと、一年が354日になるので、2年半に一度ぐらい、

1年を13ヶ月にして閏月(うるうづき)をもうけて調整をしたそうです。

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紫陽花紫

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きっと暦には、数字や文字が書いてあって、

閏月も分かるように、絵も入っていたのでしょう。

絵の中に数字が書かれたこの「大小歴」は人気があったようですよ。

現代とはちょっと季節感の異なる太陰暦ですね。

先日の「五月晴れ」などは、太陰暦5月ですから梅雨の季節であり、

梅雨の合間の空を表現した言葉だったのです。

明日は、「二十四節気」について考えてみたいと思います。
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和室の着物姿

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本日もお読みくださいまして、ありがとうございました。

素晴らしい一週間をお過ごしくださいませ。
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