「はぜの葉あかくて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた」
『小さい秋みつけた』の3番目の歌詞です。
「入日色」という言葉に、温もりを感じますね。
『小さい秋みつけた』の作詞者のサトウハチローは、
この歌の詩について、
病弱ゆえに『原稿用紙を前に布団に腹這いになって外を見ていたら赤くなったハゼの葉を見て、
言い知れぬ秋を感じて、この歌を書き上げた』と、
書いているそうです。
彼が住んでいた東京都文京区弥生の自宅の庭のはぜの木が紅葉していく様子を見ながら
つくった歌詞なのですね。
このはぜの木は、現在後楽園駅近くの礫川公園に移植されているそうです。
この『小さい秋みつけた』は、『里の秋』と同じく、
日本の歌百選に、2006年に選ばれました。
親子で永く歌い継いでほしい。
そういう願いを込めて、日本人がつくった童謡や唱歌、歌謡曲など、
叙情歌や愛唱歌101曲が選ばれています。
永く歌い継いでいきたいですね。
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今日のような雨の日には、家の中で、お子さんとご一緒に、また、一人でしっとりと、
こんな日本の叙情歌に触れるのもいいものです。
秋の風情〜音、色、風、味覚、そして秋祭り、十五夜・・・
そうそう、十五夜には、
江戸の人はすすきと米粉の団子かお饅頭15個をお供えするのが決まりだったそうです。
江戸のお話はまた次週に。