今はもう無くなりましたが、小石川植物園のすぐ近くの文京区白山に、
書記官研修所がありました。
そこで速記官の養成が全寮制で二年間行われました。
給料をもらいながら勉強ができるというのは魅力でした。
毎月親の元へ決まった額のお金を振り込んでいたのですが、それが全部生活費に
充てられていたということを後で知りました。
私が働くことで、実家は経済的に助かっていたのですね。
法律や一般教養の勉強、そしてメインは速記の技術習得でした。
毎週または隔週に行われる試験、試験・・。
1分間に何ワードということで、5ワードずつレベルアップしていきました。
指10本使って、略語と普通の言葉を黒いタイプライターに打ち込んでいきます。
体で習得していくのです。卒業時の最低ワード数は1分間180ワードでした。
言葉を耳で聞いては、キーを打つ。その繰り返しです。
教官が吹き込んだカセットテープを聞きながら、自主練習もいやというほど
やりました。
相当の期間、何を見ても、何を聞いても、頭の中は速記の略語の組み合わせで
いっぱいになっていきました。
私たちの体育の時間は、なんと、サッカーでした。
決して突き指をしてはいけないからです。
女子サッカー日本代表のなでしこジャパンより以前から、研修所ではサッカーを
やっていたと思うのですよ。
日々の速記技術習得のための反復練習は、日本舞踊のお稽古とも通じるものが
ありました。
こんなお話なども、講座でちょこちょこお話ししてみたいと思っています。
閑話休題として・・・。
是非遊びにいらしてくださいね。
和のおもしろ講座・イベント
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