芭蕉「おくのほそ道」〜日光2〜

短い日光の旅を終えて、昨日東京に戻ってきました。

日光は、かつて米軍が避暑地として接収したほど、自然に恵まれた美しい景色を有するところです。松尾芭蕉が『おくのほそ道』で日光に立ち寄ったことを書いています。

芭蕉が最も敬愛した西行法師の遺跡をたどって奥州路の歌枕を訪ねることを目的として、門弟河合曾良とともに約半年間の旅を出ました。
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江戸の芭蕉庵を出発して、宇都宮、鹿沼から日光へ。

そして、奥州の入り口、白河の関を目指します。

「あらたうと  青葉若葉の日の光」

日光東照宮を参拝した芭蕉がその威光の素晴らしさを褒めたたえています。

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三代将軍家光公が寛永の大造替をしたことによって、現在の豪華絢爛たる東照宮を造営しました。

みちのくへの旅の途中に日光へ寄って、日光の名所旧跡を訪ねる文人が多かったようです。

日光は関東の北端。そして、みちのくの旅の入り口、白河古関趾で多くの歌が詠まれ、みちのくへと向かうのです。

みちのくへの旅は、多くの文人にとって、まだまだ未知の世界のようでした。

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      竜頭ノ滝上流から中禅寺湖へ