皆様、おはようございます。
いよいよ私たちにおなじみの神様の登場です。
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「神代七代」の最後に現れた二柱の神々、
男神と女神として初めてこの世に現れたのが
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)です。
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彼らは夫婦となって、日本列島の八つの島を生み(「国生み」)、
次に荒涼としたこの日本列島の大地を豊かにするために、
海、山、水、土、風、木、穀物などの自然の神々を
次々と生んでいきました(「神生み」)。
35柱もの神々を生んだのです。
彼らは大地を農耕に適した肥沃な土地に創り上げていきました。
日本国は「豊葦原の瑞穂の国」と呼ばれていますね。
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『古事記』『日本書紀』には、我が国のことを
「大八州(おおやしま)」
「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」
「葦原中国(あしはらのなかつくに)」
などと呼んでいたと書かれています。
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「豊葦原の瑞穂の国」とは、
水が豊富でみずみずしい稲穂が実る国という意味なのです。
それは彼らが万物を生成したおかげなのですね。
この素晴らしい我が国の大自然を大切にしていくのが私たちの使命でもあります。
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伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は、すべての人が持っている男性性の象徴であるといいます。
人類を含む生き物の多くは、男性性と女性性の融合で成り立っています。
光と闇、男性と女性、陰と陽など、二つの両極があって、これがバランスよく調和されて、
万物が成り立っているとも言えます。
互いを尊重し合うことは互いを生かすことでもあり、
それが進化していくことでもありますね。
(写真:ウィキペディアより)
「天瓊を以て滄海を探るの図」(小林永濯 画)
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伊邪那岐命が祀られている神社
多賀大社(滋賀県犬上郡)
伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)など