おはようございます。
アジサイは、ネーミングの「紫陽花」から見ると、
まるで中国から渡来した花のように思えますが、
歴とした日本製です。
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アジサイの代表選手がヤマアジサイ。
花祭りのときにお釈迦様の像に降り注がれる甘茶の木もヤマアジサイの一種だそうです。
アジサイは七変化ともいわれますね。
アジサイの花の色は、
クロロフィル(葉緑素)
カロチノイド(黄の色素)
フラボン(白の色素)
この3つで構成されています。
この3つの要素の変化で紫陽花の色が変っていきます。
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クロロフィルが色あせるとカロチノイドが目立ってきて、
カロチノイドが分解され、フラボンが強くなると、青くなります。
この間、光合成によって葉が作った糖分が花のほうにいくと、
アシトシアン(赤の色素)に変わり、
その後、細胞液の酸でマグネシウムが分解し、
カリウムが結合して紫に変化します。
このようにアジサイの花は、緑、黄、青、赤、紫の順に変わっていくのだそうです。
この花の色の変化から「移り気」の花言葉が生まれたのですね。
これは変化に柔軟に対応できるということでもあると思うのです。
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アジサイは、この梅雨の時期に私たちの心を癒してくれる、鮮やかな彩りの花ですね。
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「つゆ空ゆ 陽はさしにけり てまりなす
あぢさいの花の色にいでつつ」(香取秀真)
と歌われたように、
古来から花を乾かして煎じて用いると、解熱の効果があると重宝されてきました。
こんな薬効もあったのですね。
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いずれにせよ、今の季節、アジサイを大いに楽しみましょう。
本日もお読みくださいまして、ありがとうございました。
お体に気を付けて、
佳き一日をお過ごしくださいませ。
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