おはようございます。
日本人の素晴らしい気質の中に、
「宗教対立などをせずに、逆にすべてを包み込んでしまう寛容さ」
というのがあると思います。
さまざまな仏が日本のよろずの神々の化身として現れたのだという、
神仏習合の考え方をしていました。
仏教が日本にやってきたときに、そんなふうに仏教を受け入れたのですね。
今もごく自然に神社にお詣りをして、お寺に先祖供養や法事に行ったりしています。
家の仏間には仏壇とその上に神棚があって、神仏に手を合わせる習慣があります。
マンション暮らしではそれは難しいかもしれませんが、
田舎に行けばそれは当然のこととして、お祀りしていますよね。
昨日、神社ってイイね!を主催していらっしゃる友人の中島裕実さんと
門前仲町の深川不動堂に行って、護摩修法を受けてきました。
不動明王は、仏道を守護する五大明王の中心にいる明王です。
すさまじい憤怒の形相で、右手には剣を、左手には綱を持って、
炎の前に立って、悪魔や煩悩を折伏させるのです。
この右手の剣は、正しい仏教の知恵で迷いや邪悪な心を断ち切り、
左手の綱は、悪い心を縛り、良い心を起こさせるという意味があるようです。
だから、
不動明王は、こんな怖い顔をしているのですが、
日本では観音様やお地蔵さまと並んで、
「お不動さま」と呼ばれて親しまれているのですね。
慈救咒 (じくじゅ)と呼ばれる真言が唱えられます。
「ノウマク サンマンダ バサラダン
センダンマカロシャダヤ
ソワタヤ ウンタラタ カンマン」
これは、
「激しい大いなる怒りのすがたを示される不動明王よ。
迷いを打ち砕きたまえ。
障りを除きたまえ。
所願を成就せしめたまえ。」
不動明王さま、あなたの炎で、私の迷いも障壁も煩悩もすべて焼き尽くしてください、私の願いが成就しますようにと、
そういう意味なのですね。
頼もしい明王さまです。
ですから、護摩修法の後は、本当に清々しい気持ちになりますよ。
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
ゴールデンウィークの今週、楽しい週になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座。
5月は少し趣向を変えて江戸吉原のお話をします。
どうぞ遊びにいらしてくださいね。