江戸の教育は、15歳で大人扱い

皆様、おはようございます。
江戸時代、身分制度もあり、狭いところでひしめきあって暮らした江戸っ子たち。

お互いが気持ちよく暮らすための工夫がなされていました。

現代にも通じる生活の知恵ですね。

「三つ心 六つ躾(しつけ)

九つ言葉 十二文(ふみ)

十五理(ことわり)で末(すえ)決まる」

今日のフレーズは長いように見えますが、

この数字は子供の年齢と、その歳にふさわしい教育方法を示しています。

江戸の人は、子どものしつけにも厳しく、また社会的な教育をしていたのですね。
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3歳までは、愛情深く子供を育て、心の存在と大事さを感じさせる。

昔から「三つ子の魂百まで」とも言いますから。

6歳までには、大人の立ち居振る舞いを見習わせ、寺子屋などできちんと師匠の目を見て話を聞くように作法の基本を身につけさせる。

9歳までには、どんな人にも失礼でないあいさつができるようにする。

12歳ころには、一家のあるじの代わりに手紙を書けるようにしておく。注文書や請求書、苦情処理の弁解書もまがりなりにも書けるよう鍛育しておく。

15歳になると、経済、物理、科学などの森羅万象を暗記でなく実感として理解できるように、その真実を見抜く力を養っておく。

もう15歳になると、もう大人扱いなのですね。驚きです。

「知ること」より「分わかること」を重視していた江戸寺子屋教育。

それは即日常生活に活かせます。

現代は、スマホで調べれば何でも知識が入る時代になっていますが、

「知っていること」と「内容を理解し、咀嚼して、それを役立てていく」ということとは別ですね。

「分わかること」が人への共感、思いやりの心につながります。

その感性を磨いた江戸庶民の教育。

現代、こういう育て方が求められているように思います。

こんな学校があったら、我が子を入学させたいと思いませんか。

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