そぞろ寒し、いい女房になるために

秋深し。

「やや寒」から「そぞろ寒」の感がしてきましたね。

じいんと身のうちに覚える寒さ、膚にも感じる秋の寒さですね。

冬の訪れさえも感じてきますね。

 

江戸時代の女性の着物は小袖の着流しが普通で、冬になると、重ね着が主流で、コートやジャケットは着なかったようです。

季節による衣替えは現代よりも厳格に、決められた日に衣替えをしていました。

江戸の暦は月の満ち欠けを基準にする旧暦です。

端午の節句(5月5日)と重陽の節句(9月9日)が衣替えの日でした。

9月からは袷(あわせ)を着ます。

冬には、ドテラのように、着物と裏地の間に綿を入れた綿入れを着ていました。

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衣替えのシーズンには、この袷に綿入れをしたり、綿を抜いたり、主婦は家族全員の着物を決まった日までに縫い終わっていないといけませんでした。

 

期日過ぎまで綿入れを子供が着ていると、近所から「できの悪い女房だ」と言われるため、

主婦は大忙しで仕上げたそうです。

 

 

江戸時代に生きるなら、女性は裁縫ができることが条件のようです。

 

その点、現代は重ね着、コートもジャケットもあります。

「君にできることはボタンつけと掃除」という歌詞もどこかにありましたが、

女性は、裁縫ができなくても、オーケーですね。

 

でも、お母さんの手縫いのバッグや小物を幼稚園や学校に持たせたい。

やはり、女性は裁縫ができるほうが今も魅力的ですね。

 

今日も温かくしてお出掛けくださいね。