日本の神様3「高御産巣日神」「神産巣日神」
【日本の神様3】
皆様、おはようございます。
私たちが住むこの地球を宇宙から見ると、
美しくて、まるで奇跡のような存在だといいます。
この地球を人類が我が物顔で私的に所有し、破壊し尽くしている様子を見て、
地球をつくってきた神々~私たちの祖先~はどんな思いで見ているのでしょうか。
一粒の水滴に全宇宙が宿っていると、
空海は言っていたそうです。
一粒の水滴が全宇宙なら、私たちの一人一人の命はどれほどの重みがあることでしょう。
互いの命を奪い殺戮し、この世界を征服してきた人類の歴史に、
神々は深い悲しみを抱いてきたことでしょう。
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さて、地球の創成期はどんな様子だったのでしょうか。
地球はその初め、大地はまだ若く、水に浮く脂のようで、くらげのように漂い、
しっかりと固まっていませんでした。
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「古事記」によれば、天地(あめつち)が初めて地球に現れたとき、
三柱の神々が現われましたと。
最初に高天原の降り立ったのは、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)であり、
その後、二柱、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすび)が
成り出でたといいます。
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は、政治的な神、天皇の系譜へとつながり、
神産巣日神(かみむすび)は、穀物の女神、出雲の守り神へとつながっていきます。
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二柱は「むすひ(産巣)」という生成を司る神々です。
「神様カード」では、自分の本質に目覚め、生まれ変わる時といいます。
自分という存在は、今現実の世界の中である役割を演じているに過ぎません。
本当の自分の本質を知った時、人は自分さえも震えるほどの驚きを経験するといいます。
今生で幾重にも身にまとってきた固定観念という鎧かぶとを捨てていきましょう。
心素直に、穏やかに、大いなるものに身を委ねていきましょう。
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赤子のような無垢な自分に戻っていくことこそ、自分が生まれ変われる時です。
全てをそのまま受容できる、いいも悪いも超えた命の輝きを認め合える自分に。
この二柱の「むすひ(産巣)」とは、そんな生き方を教えてくれているように思います。
今日から新しいことを始めたら、きっとうまくいきますね。
すべては完璧、大成就です。