日本書紀
Sep 12, 2017

【七十二候から】44 「鶺鴒鳴く(せきれい なく)」

【七十二候から】44

「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」

皆様、おはようございます。

「白露」の次候。

鶺鴒(せきれい)が鳴き始める頃です。

身近に見かける可愛らしい小鳥。

でも、すばしっこくて、すぐ逃げてしまいますね。

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セキレイ飛び立ち

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尾の長い小鳥、白鶺鴒(はくせきれい)が歩く時、

長くスマートな尾を上下に振りながら地面を叩くようにする仕草を

「石叩き」「岩叩き」「庭叩き」と呼んでいます。

『古今集』では、鶺鴒を「稲負鳥(いなおせどり)」と詠まれているといいます。

これは鶺鴒が鳴く頃に、人が稲を背負って家の中に入るからとか。

稲刈りの時期でもあったのですね。

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木にとまるセキレイ
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『日本書紀』にも登場する鶺鴒です。

なんと、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が結婚したものの,

どうして子を持つか分からずにいたところ、

尾を振る様子からその仕方を教えたのが鶺鴒だったというのです。

そのおかげで、二神は日本国の国生みを遂げることができたということです。

「恋教え鳥」「嫁教え鳥」という異名もあるようです。

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こうしたお話から、鶺鴒は皇室の結婚の儀にも縁が深いとか。

チチィ、チチィと鳴くこの小鳥、日本の国生みでも活躍し、

古の昔より愛されてきたのですね。

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隅田川のセキレイ

 

Aug 2, 2014

かき氷1

おはようございます。

天然の氷を利用するというのは、
ヨーロッパよりも日本のほうが進んでいたようです。

ヨーロッパでは、アレキサンダー大王が最初に主に雪を貯蔵する方法を採用したのが始まりのようですが、

日本では、古代から天然氷を冬に切り出して貯蔵する方法がとられていました。

天然氷の貯蔵庫を「氷室(ひむろ)」と呼んだということです。

(『日本書紀』仁徳天皇のころ)

8月最初の土曜日ですね。

どうぞお楽しみくださいね。

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