ここでしか聞けない日本文化のエッセンス
今回3月15日のたしな美講座では、内容を変更しまして、
宮本邦夫氏の『7つの辞典に見る「文化」の意味』と「日本文化の五つの側面」という講義を行いました。
経営コンサルタントとして日本ではもちろんのこと、
海外でも講演を行ってきた宮本氏は、
外国人に理解してもらうためには、その前提として日本文化を理解してもらわなければならないということで、長年にわたり日本文化を独自に研究してきました。
今回のお話では、
・日本文化は、神道・仏教・儒教・道教の混合文化
・曖昧性の文化
・察しの文化
・過剰性の文化
・恥の文化
など、内容の濃いお話をお聞きすることができました。
殊に儒教や道教の影響が日常生活に染み込んでいることを全く知らずに暮らしていることには驚きました。
ご興味のある方には是非お聞きいただきたい内容です。
次回のたしな美講座でも、より詳しく伺いたいと思っています。
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当日ご参加された方から、次のような貴重なご感想をいただきました。
「文化」とはから始まったお話は刺激的でした。
「日本文化の五つの側面」は更に刺激的。
「位牌」は仏教ではなく儒教の考え方だとか、
道教とは無縁だと思っていたら、「お屠蘇」は道教から由来するものだとか、
我々の生活に入り込んでいるものがたくさんあることを知り、面白かったです。
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4月17日(水)午後1:00~4:00
日本人が知らない側面からの日本文化
講師:宮本邦夫氏
和のたしな美庵
詳細については、またお知らせいたします。
<宮本邦夫氏のプロフィール>
中小企業診断士、経営コンサルタント。
民間企業を初めとして官公庁、農協、学園、病院などの組織、団体における各階層の能力開発を中心にコンサルティングを行う。とりわけ管理者、監督者に対する研修、教育を得意とする。
著書『中小企業診断士になる法』は20万部を超える。
著書・論文など多数。
小泉八雲からふるさとを想う
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、「幽霊」などが有名 )が日本にやってきたのは、1890(明治23)年。
父はアイルランド人、母はギリシャ人。
彼は、ニューオーリンズで遣り手の新聞記者として、またニューヨークで新進気鋭の作家として、活躍していたのですが、
一転して日本の島根に来て英語教師となり、翌年小泉セツと結婚。
合理主義、科学主義に生きていた人が、日本の素晴らしさを身をもって体験していきました。
彼は、ドナルド・キーンなどと並ぶ欧米への日本と日本文化の紹介者でもあります。
彼は、明治以降の日本が近代化への変革に躍起となって、変わりゆく姿を見て、
日本人が大切なものを失いかけていくことをとても残念に思ったのですね。
彼が愛したもの、例えば、それはーー、
遠くのお寺の鐘の音。
宍道湖の漁師が、昇ってくるお日さまを拝む柏手の音。
木の橋を渡る下駄の音。
荷車の音………
「美しいのだ、とてつもなく」と彼は言います。
日本人には当たり前の日常生活の音だったでしょうに。
私たちも今となっては、もう耳にすることもできないものがたくさんありますね。
小泉八雲は、日本人にとっても祖国の文化を顧るよすがとなる人。
八雲を通して、失いかけた日本の感性を少しでも呼び覚ましたい、
今そんな時なのかもしれません。
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10月にも行います。
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