江戸っ子も大好きだった七福神巡り
皆様、おはようございます。
いよいよ本年の大晦日を迎えましたね。
一年間本当にお疲れ様でした。
海の向こうからやってきた幸せを呼ぶ神様たち、「七福神」。
中国やインドからやってきた神様たちですが、唯一日本の神様は恵比寿天(えびすてん)です。
福徳や商売繁盛を授ける神様ですね。
たくさんいる福の神からラッキーセブンの七神になったのは室町時代です。
中国の水墨画に描かれた、竹林に遊び、清談にふける「竹林の七賢」の影響を受けたといわれています。
七福神へのお詣りは江戸中期以降に流行しました。
文人、俳人の初春の風雅な遊びとして始まったそうです。
「恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・弁財天(べんざいてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・布袋(ほてい)・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろうじん)」を七福神とし、金銀財宝を積んだ宝船に乗って訪れるという絵柄が江戸で大流行となりました。
最も古い七福神は、不忍の弁財天、谷中感応寺の毘沙門天、谷中長安寺の寿老人、日暮里青雲寺の恵比寿・大黒天・布袋、田端西行庵の福禄寿です。
江戸っ子たちは、おせち料理の腹ごなしをかねて、有名無名にかかわらず、市中の七福神を捜しながら散策を楽しんだのです。
江戸で人気の神様は、
上方資本の多い江戸の店では、商売繁盛の恵比寿・大黒天。
江戸で生まれ育った職人衆はおおらかな布袋さん。
布袋さんは、いつもにこにこ、美味しそうにお酒を飲んで、子どもたちには好かれている。
しかも弥勒菩薩の化身ともいわれ、最後の最後に民衆を救いにくるという神様です。
そこが江戸っ子好みだったのですね。
武士が好んだのは、煩悩や邪気を払い去り、福徳を授ける毘沙門天でした。
どの神様があなたはお好きですか?
皆様も年明けに七福神巡りはいかがでしょうか。
本年もこの 和のたしな美ぶろぐ をお読みくださいまして、
ありがとうございました。
来年はもっともっと素晴らしい年になりますように。
よいお年をお迎えくださいませ。