太田蜀山人
Jun 26, 2016
【七十二候から】29 菖蒲華さく(あやめはなさく)」
【七十二候から】29
菖蒲華さく(あやめはなさく)」
皆様、おはようございます。
「菖蒲華さく」頃。
あやめが咲いたら、梅雨が到来する。
そんな目安でもあったのですね。
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あやめは初夏に咲く美しい紫の花です。
「いずれ あやめか かきつばた」といわれるように、
かきつばたや花しょうぶなどとも似ていますが、
あやめの花にある網目模様で見分けることができます。
ちょっと注意して見てみてくださいね。
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吉原の風物詩を描いた清元『北州』は、
狂歌で知られる江戸の文化人、太田蜀山人の手になるものです。
「恐れ入谷の鬼子母神」
は、有名ですね。
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清元『北州』では、
「鳴くや皐月のあやめ草
あやめも分かぬ単衣物」
と、夏の風物として「あやめ」を描いています。
初夏のホトトギスが鳴く頃、
着物は袷から単衣へ、
織の目もはっきり分からないような白黒の単衣物へと、
衣替えをしていく様子を掛け言葉で描写しています。
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新緑広がる季節の爽快感と美しい女性を彷彿とさせますね。
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もう直ぐ梅雨の季節ですね。
お体に気をつけてお過ごしくださいませ。
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