大雨時行る(たいうときどきふる)
Aug 2, 2016

【七十二候から】36 「大雨時行る(たいう ときどきふる)」

【七十二候から】36

「大雨時行る(たいうときどきふる)」

皆様、おはようございます。

夏の雨が、時折激しく降る頃です。

今朝も強い雨が降りましたが、パッと晴れ、雲の広がる青空が見えています。

雨後は、空も空気も晴れ晴れと気持ちがいいものですね。

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入道雲

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青空にむくむくと立ち上る入道雲。

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「入道雲」は雄大な積乱雲。

雲の頂が坊主頭のようにむくむくと盛り上がって見えるところから、

そう呼ばれています。

「屋根の瓦が照り返し 入道雲も上(のぼ)せつつ うろん臭げなうす笑ひ」

(高村光太郎)『道程』

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「うろん臭げな」というのは、「うさん臭げ」という意味で、

「怪しく疑わしい様子」という意味で使われているようです。

一雨欲しいところだけど、降るんだか、降らないんだか・・。

雲がうす笑いをしているようだということでしょうか。

 

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「坂東太郎」

関東平野を流れる利根川の異称ですが、

利根川の方向に生ずるところから、

白い雲のことをそう呼びます。

「坂東太郎は 東京にて夏の日など見ゆる 恐ろしげなる雲なり」

(幸田露伴)『雲のいろいろ』

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ひまわり

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夏雲を恐ろしいものと捉え、「坂東太郎」という表現をしているのが、現代では新鮮に感じます。

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日本近代の詩人、小説家は、こんな風に夏の雲を表現していたのですね。

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夏は夕立も突然やってきます。

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入道雲ができて、雷とともに降ってくるにわか雨。

「驟雨(しゅうう)」

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本日も、どうぞ傘はお忘れなきように。

良き一日をお過ごしくださいませ。
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麦茶