及東枯る
Jun 21, 2016
【七十二候から】28 「及東枯る(なつかれくさかれる)」
【七十二候から】28
「及東枯る(なつかれくさかれる)」
皆様、おはようございます。
「夏至(げし)」を迎えました。
一年で日が一番長く、夜は一番短い日。
とは言え、梅雨の最中。
夏至の時期は日照時間が冬至の頃よりも少ないと言われています。
雨の日や曇り空の日が多く、日照時間が少なく、「梅雨寒(つゆざむ)」と呼ばれる肌寒い日もあるからだそうです。
ヨーロッパでは「夏至祭」が行われますが、
日本では、田植えを終えて一息つく時期ですね。
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「うつぼぐさ」ってご存知ですか。
田んぼのあぜ道や野原に咲いている雑草です。
「夏枯草(かこそう)」とも呼ばれています。
初夏に紫色の花を咲かせ、真夏になると花穂が茶色に変色するので、
まるで枯れたように見えるのです。
ちょうど「及東枯る(なつかれくさかれる)」頃なのですね。
これを田植えの目安にもしてきたのです。
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「うつぼぐさ」は、
身近な薬草として暑気払いにお茶として飲まれてきたということです。
捻挫や腫れた時の塗り薬として、そしてうがい薬としても。
英語では、「all-heal(すべてを癒す)」のだそうです。
身近な雑草にこんな効用があったのですね。
今度見つけたら、じっくりと眺めてみたいです。
身も心も癒されるような薬草が、こんなにそばにあったなんて。