【七十二候から】35 「土潤いて溽し(むし)暑し」
【七十二候から】35
「土潤いて溽し暑し(つちうるおいてむしあつし)」
皆様、おはようございます。
関東甲信越地方もいよいよ梅雨明けになりました。
暑さ本番を迎えますね。
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外は熱気がむっと湧き上がり、蒸し暑さを一層感じる頃。
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都会の密集した地域では、冷房の室外の熱風によっても暑さが増してきます。
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冷房に頼るだけではなく、暑さをしのぐ工夫をしたいものですね。
日本人なら誰しも涼を感じる夏の風物詩・・
打ち水、夕涼み。
かき氷にスイカ。
風鈴に忍玉。
金魚すくいにヨーヨー玉。
浴衣と花火。
枝豆に冷たいビール。
蚊取線香に蚊帳。
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枝豆には、山形のだだちゃ豆、新潟の茶まめ、京都の丹波黒豆など、
さまざまありますね。
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日本人が氷を食べる習慣は、平安貴族の時代からあったようですが、
本格的には明治に入ってからです。
明治2年、横浜馬車道で町田房造によって氷水が、
その後、横浜の中川嘉兵衛によって本格的な氷が売り出されたとか。
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現代は冷蔵庫で手軽に氷が作れる時代になりましたけど、
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日本の夏を、一工夫しながら、どうぞお楽しみくださいませ。
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枝豆売り
「豆やぁ、枝豆ぇ。豆やぁ えだまめぇ」
夏は枝豆にビール。冷えた大きなジョッキが目に浮かびますね。
江戸市中では夕方になると、子どもを背負った貧しい裏長屋暮らしの女性が
ゆでた枝豆を入れた小ざるを抱えてやってきたそうです。
思わず目頭が熱くなってきますね。
「てやんでぇ~」なんて言いながら、
周りの人は鼻水をすすりながら、買ってあげていたのかもしれませんね。
人と人とのつながりって、
そんなところからも生まれるものです。
その乳飲み子が大きな心の人に育ったのかもしれませんよネ〜。
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