古文書は謎解き、だけど面白い
3月16日に開催しました「古文書を楽しむ会」のご紹介をさせていただきます。
<第一部は「江戸のファストフード」>
江戸の人口は享保期には、町人と武士が半々の50万ずつ。
明暦の大火以降、出稼ぎの人などが増え、江戸は人口増となっていきました。江戸は圧倒的に男性が多く、江戸中期以降、食べ物屋や屋台が広まっていきました。
蕎麦、鮨、天麩羅の屋台は有名ですね。
その他、冷や水、甘酒、団子、飴などの屋台が出回りました。
江戸のファストフードの元になったのは、七輪と丼の普及が挙げられます。
<第二部 『衣食訓』の読み>
食に対する人間の貪欲さを戒めている場面です。
うまいからと言って食べ過ぎ飲み過ぎは健康を損ねる、味が薄いのなんのと女房や使用人をののしり文句を言うことはいけない。
風雨霜雪の中、麦豆野菜を耕作するのは容易なことではない。よくよく考えて食しなさい。
現代人にも通じる耳の痛〜いお話です。
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次回の『古文書を楽しむ会』
日時:4月20日(土)10:00〜12:00
講師:野口 明氏
内容:江戸の豆知識 未定
『衣食訓」の読み
受講費:2,000円(お抹茶、和菓子付き)
☆講座終了後、ランチしましょう
(それぞれ実費ご負担ください)
お気軽にご参加ください。
途中からのご参加でも心配いりません。
頭の体操だけではなく、江戸のお話も面白くて楽しいです。
お待ちしております。
ここでしか聞けない日本文化のエッセンス
今回3月15日のたしな美講座では、内容を変更しまして、
宮本邦夫氏の『7つの辞典に見る「文化」の意味』と「日本文化の五つの側面」という講義を行いました。
経営コンサルタントとして日本ではもちろんのこと、
海外でも講演を行ってきた宮本氏は、
外国人に理解してもらうためには、その前提として日本文化を理解してもらわなければならないということで、長年にわたり日本文化を独自に研究してきました。
今回のお話では、
・日本文化は、神道・仏教・儒教・道教の混合文化
・曖昧性の文化
・察しの文化
・過剰性の文化
・恥の文化
など、内容の濃いお話をお聞きすることができました。
殊に儒教や道教の影響が日常生活に染み込んでいることを全く知らずに暮らしていることには驚きました。
ご興味のある方には是非お聞きいただきたい内容です。
次回のたしな美講座でも、より詳しく伺いたいと思っています。
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当日ご参加された方から、次のような貴重なご感想をいただきました。
「文化」とはから始まったお話は刺激的でした。
「日本文化の五つの側面」は更に刺激的。
「位牌」は仏教ではなく儒教の考え方だとか、
道教とは無縁だと思っていたら、「お屠蘇」は道教から由来するものだとか、
我々の生活に入り込んでいるものがたくさんあることを知り、面白かったです。
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4月17日(水)午後1:00~4:00
日本人が知らない側面からの日本文化
講師:宮本邦夫氏
和のたしな美庵
詳細については、またお知らせいたします。
<宮本邦夫氏のプロフィール>
中小企業診断士、経営コンサルタント。
民間企業を初めとして官公庁、農協、学園、病院などの組織、団体における各階層の能力開発を中心にコンサルティングを行う。とりわけ管理者、監督者に対する研修、教育を得意とする。
著書『中小企業診断士になる法』は20万部を超える。
著書・論文など多数。
2月23日「月島百景」上映会と意見交換会のお知らせ
昨年から取り組んでまいりました「月島百景」の事業ですが、
ようやく皆様にご覧いただけるようになりました。
どうぞお気軽においでください。
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長くこのまちに暮らし、まちの歴史を知る方々からの貴重なお話。
ごく普通の生活の記憶。
何らかの形で記録に残し、次世代へ伝えていきたいと、思ってまいりました。
おすそ分けや支え合う生き方の豊かさ、爽快さ。
どうぞ動画でご覧ください。
今回インタビューにご協力いただいた方々を通して、お一人お一人がこの町の宝であることを実感しています。
ご協力くださいました皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。
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<内容>
中央区文化推進事業助成
心に残る・未来に残したい記憶『月島百景〜第一集〜』
月島らしい人々の営みに関するビデオ上映会&意見交換会
日時:2月23日(土)10:00〜16:00
場所:佃区民館の3階洋室(大江戸線・有楽町線月島駅出口4番)
無料
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<当日のスケジュール>
10:00〜14:00
動画を繰り返し上映します。お気軽にお立ち寄りください。
14:00〜16:00
*月島におけるオーラルヒストリービデオの意義(芝浦工業大学 志村秀明教授)
*意見交換会:動画の感想や思い出を語り合いながら動画の活用等についてご意見をいただきます。
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ホームページはこちらになります。
どうぞご覧ください。
「心に残る・未来に残したい記憶 『佃島・月島百景』」
サンタクロースの由来
今宵はクリスマス・イヴ。
ジングルベルの鈴の音とともに、トナカイのそりに乗ってやってくるおじいさん
サンタクロースは子どもたちの夢ですね。
サンタクロースは、西暦4世紀、小アジア(今のトルコ)のミラという地にあったギリシャ教会にいたニコラスという子ども好きで大変徳の高いお坊さんがいて、この人がモデルであろうとされています。
聖ニコラス僧正は、子ども、学生、商人、船乗りなどの守護神として、人々からあがめられていたそうです。
毎年12月6日に、聖ニコラスの日として大事なお祭りが行われています。
そのお祭りの前日の夜か当日、
人々は贈り物を用意して、お互いによその家を訪問して、
幸福を祝福し合うという習わしがあったのです。
それがいつの間にか12月24日のクリスマスイヴの話に紛れ込んでしまったものだと言われています。
サンタクロースのおじいさんがトナカイのそりに乗ってやってくるのは、
この聖ニコラスが北欧のラップランド人の間で大変に崇拝されていたので、
ラップランド人の風俗が加わったものだとか、
北欧神話の戦いと知恵の神オーディンがそりに乗って人々に贈り物を配って歩くという伝説からきたとか、
オランダ系ピューリタンによって米国に伝えられクリスマスに贈り物をする習慣と結びついたとか、
いろいろな説があるようです。
さて、日本で最初にクリスマスが催されたのは、
天文21年(1552)だったそうです。
場所は、大内氏の領国である周防国吉敷郡山口(現在の山口県山口市)。
江戸時代はキリスト教禁止例が出ていましたから、
出島のオランダ人は密かに冬至のお祭りとしてクリスマスを行ったそうです。
江戸後期、日本の知識人たちもオランダ正月と称して年に一度のパーティーを楽しんだそうですよ。
クリスマスツリーが日本で最初に飾られたのは、
江戸時代末期の万延元年(1860)だったそうです。
プロイセンの外交官のフリードリヒ・アルブレヒトが主賓のパーティーだったとか。
当時の日本では、もみの木はなかったので、杉、竹、椿などを利用してもみの木に似せたのだそうです。
こうして歴史を振り返ると、なかなか興味深いですね。
楽しいクリスマス・イヴをお過ごしくださいね。
江戸のクリスマスは
皆様、おはようございます。
もうすぐクリスマスですね。
あちらこちらの素敵なイルミネーションにうっとりします。
何となくウキウキしますね。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生をお祝いするお祭りですが、
12月25日に行うことになったのは、ずいぶん後のことで、
ローマ教会では354年から行われたということです。
ローマの農民の間では「冬至のお祭り」(12月21日から31日まで)が
11日間行われていたのですが、
そのうち25日がクリスマスに転じたのです。
「冬至」は、太陽が蘇る日として、太陽神として太陽を崇め、農業にとって大切な日でした。
日本でも、冬至は厄払い、無病息災を祈願する日として、
体の抵抗力をつけるカボチャを食べたり、柚子湯に入って身体を暖めたりしますね。
キリスト教徒は、この12月25日の異教徒の「冬至のお祭り」を「クリスマス」という形で
彼らに親しみを持たせて広めるために、取り入れて浸透させていったのです。
さて、日本ではどうだったのでしょうか。
江戸時代はキリスト教禁止例が出ていましたから、
出島のオランダ人は密かに冬至のお祭りとしてクリスマスを行ったそうです。
江戸後期、日本の知識人たちも「オランダ正月」と称して年に一度のパーティーを楽しんだそうです。
新しいことを異教の地で広めるには工夫と親しみやすさ、
そして根気やタイミングなど、いろんな要素が必要ですね。
楽しいクリスマスをお過ごしください。
古文書を楽しむ会
<江戸座学>
古文書を楽しむ会
変体仮名の看板などが読めるようになって、さらに江戸の文化を深く楽しむことができます。
『古文書を楽しむ会』(毎月1回定例・毎月第3土曜日)
昔の崩し字はなんと書いてあるのか分からない、
これが少しでも読めるようになれば、もっと興味を持って深く歴史を読み解けるのに・・。
そんな経験はありませんか。
モーツァルトのオペラだって、あんなに高尚に聴こえるのに、実はたわいのない会話だったり、そんなことをよく耳にします。
古文書、例えば「旅日記」を読むと、九州の武士が江戸までの旅で経験したごくごく普通の日常のことを書き綴っていたりして、
文章が読めると、その人物に親近感を持つこともできます。
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『第10回目 古文書を楽しむ会』
日時:平成30年10月20日(土)10:00~12:00
(和菓子・お抹茶つき)
内容:
「古文書は・・」という難しいことは抜きにしたいと思います。
今でも看板にあるような変体仮名や日本の書体の変遷なども軽く面白くご紹介し、江戸時代の子どもたちが習う字はどのようなものだったかなども説明します。
一行ずつ読んでいきながら、何度も出てくる字を発見すると、面白みも増してきます。
先生から、現代訳も渡していただくので、ご自分で復習にもなります。
第10回目では、
『衣食訓』の読み下し
江戸庶民の旅日記の読み下し
前回の『北国道中記』(庶民の旅日記)パート3
宿坊に着いた前後の日記とそこで出された食事の内容
お時間のある方はお気軽にご参加ください。
お待ちしております。
講師:野口明氏
受講費:2,000円
ランチは有志で近くの小料理屋を予定しています。(別途 お一人1,000円前後)
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講師紹介
野口明氏
昭和24年生まれ。本業は40年以上のベテラン電気工。
子供の頃から時代劇が好きで、よく東映の映画館に通い続ける。
平成20年放送大学教養学部卒。平成24年放送大学院卒。両卒業論文のテーマは日本の近世史。
江戸時代の貨幣、暦、時刻などに興味を抱くようになり、崩し字に出会うと何と書いてあるのか、卒論に取り組む頃から本格的に古文書の勉強を始める。
現在放送大学教養学部に在籍し、サークル活動「古文書を読む会」の副会長を務める。
生涯学習2級インストラクター取得。
NHK通信講座古文書を読む解説実践コースで研鑽中。
ボランティア活動として、佐倉の国立歴史民俗博物館の「第3室 近世の寺子屋」で古文書体験コーナーで活躍中。
同じく佐倉文化財ボランティアガイドとして、武家屋敷、旧堀田邸、順手堂記念館で活躍中。
☆ご参加お待ちしております。
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そのほか、こんなこともやっています。
寄席・歌舞伎・東をどり鑑賞、舟遊び、江戸散策などを通して、江戸文化も楽しんでいます。
<舟遊び>
江戸人の目線で桜を愛でる『桜咲く 風流舟遊び』
桜の季節。
川面から眺めるお花見は格別なものがあります。
こんな楽しみ方も江戸流。
4月1日(日)午後8:35〜9:50(満員御礼)実施
4月5日(木)午後1:00〜2:30(満員御礼)実施
江戸人の目線で『中秋の名月を楽しむ舟遊び』
9月24日(月) 午後6:00〜8:30(満員御礼)実施
名月をひやおろしの日本酒、茶巾寿司、和菓子で味わう格別のお月見。
乙なものです。
江戸座学、風流舟遊び・・満開の桜・夜桜見物、風流な十五夜・十六夜、江戸情緒あふれる神田巡り、佃住吉神社大祭での八角神輿船渡御見学、
江戸から続く文化・東をどり鑑賞、歌舞伎鑑賞、寄席などを楽しみます。
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桜舟
神田巡り
歌舞伎鑑賞
寄席
佃住吉神社大祭での八角神輿船渡御見学
新橋芸者の踊り
江戸の水運を語る会
皆様、おはようございます。
香り立つ梅の花が咲き始めましたね。
みぞれが降る東京。その翌朝にはまた一輪、一輪と花を咲かせるかぐわしい梅の花。
その美しさと強さに、心打たれます。
心震わせる、ちょっとしょぼくれた心を奮い立たせてくれる、
梅の花は素晴らしい力を与えてくれますね。
桜の開花も、例年どおり今年もやってくると、予報されています。
毎年恒例の舟で楽しむお花見も今回で何度目でしょうか。
すべてはお天気次第、気候次第。
今年も桜の満開の微笑みを天に任せて、昨年下旬に舟の予約をしました。
今まで撮った写真など、ご参加の方々の写真なども交えて動画に仕立てました。
どうぞご覧ください。
お花見舟「桜咲く 風流舟遊び」
さて、それに先駆けまして、
江戸の水運交通を語る会と題しまして、
いつもお世話になっております舟遊びみづはの佐藤美穂さんをお迎えしての会を
二回開催いたします。
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江戸人の目線で江戸の水運交通を語る会
平成30年2月12日(月・祝)午後2時〜4時
「大和楽『河』と江戸一番の繁華街両国の舟遊び』
スライドショーや踊りをご覧いただきます。
出演:佐藤美穂氏、宮本季依
参加費:2,000円
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平成30年3月17日(土)午後5時半〜8時
「江戸・東京と市川・行徳の水運について」
川は塩の道。江戸への物資の輸送についてのあれこれをお話します。
出演:佐藤美穂氏、田中祥一氏
参加費:3,000円(軽食付き)
ご参加をお待ちしております。
【七十二候から】52 「霜始めて降る」
【七十二候から】52
「霜始めて降る(しもはじめてふる)」
皆様、おはようございます。
「霜降」の初候。
霜降は、朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りる頃のことです。
山々が少しずつ葉色が秋色の変わり、落葉し始めています。
富士山に初冠雪が見られましたね。
北海道でも初雪のお知らせが舞い込んできました。
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うっすらと大地の上に、
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白い雪にうっすらと覆われた赤い薔薇の蕾、
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郷里の宮城では、10月15日が八幡様の秋祭りです。
稲作の神様を春にお迎えし、秋の実りに感謝と報恩の意を込めて、
山に帰っていかれる神様にお祭りを捧げるのが秋祭りですね。
昨今ではこのお祭りも取りやめになったということを聞き、とても寂しい思いがしています。
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毎年この15日にコタツの用意をしたものです。
本格的な寒さの到来で、
こたつやストーブがもう手離せない時期になるのです。
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隙間風の多い古い木造家屋ではこれからの寒さ対策にはなかなか厳しいものがあります。
霜が降りるときには、農作物の生育には特に注意して見ておきたいものですね。
「そぞろ寒」と呼ばれる、じいんと寒さが肌にも体にも感じる時節ですので、
外出時には、スカーフやマフラーなどを持って、上着など暖かくなるものを着て行きましょう。
どうぞお気をつけてお過ごしください。
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【七十二候から】51 「蟋蟀戸にあり(きりぎりすとにあり)」
【七十二候から】51
「蟋蟀戸にあり(きりぎりすとにあり)」
皆様、おはようございます。
きりぎりすが戸口で鳴く頃です。
「蟋蟀」はきりぎりすか、こおろぎか、諸説あるようです。
日本人ならお馴染みの「虫の声」という唱歌がありますね。
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あれ松虫が 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ
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きりきりきりきり こおろぎや(きりぎりす)
がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫
あとから馬おい おいついて
ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ
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「尋常小学読本唱歌『虫のこえ』」ウィキペディアより
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実は、
「きりきりきりきり きりぎりす」から
「きりきりきりきり こおろぎや」に改められた経緯があります。
1932年の「新訂尋常小学校唱歌」にて、「きりぎりす」はこおろぎの古語であったというのです。
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きりぎりす夜寒になるを告げがほに 枕の下にきつつ鳴くなり (西行)
この西行の和歌が詠まれた平安時代には、
「きりぎりす」は「こおろぎ」のことを指していたといいます。
このこおろぎは、「つづれさせこおろぎ」のことで、
こおろぎの鳴き声は万葉集にも歌われていたようです。
平安時代には、「蟋蟀」は「つづれさせこおろぎ」のことでした。
リーリーリーと、衣の綴れを刺せという音を聴いて、平安歌人は歌を詠みました。
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また、「蟋蟀」はきりぎりすを指し、別名を「機織り虫」とも呼ばれます。
鳴き声が「ギーッチョン、ギーッチョン」と、機織りのように聞こえるからだとか。
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ところで、七十二候の「蟋蟀戸にあり」のルーツは、中国最古の詩篇『詩経』(紀元前11~6世紀)といわれています。
農民の暮らしは「七月に野に在り、八月は軒下に在り、九月は戸に在り、十月は我が床の下に入る」と、詩に詠まれているのだとか。
有名な杜甫や白居易が、蟋蟀は秋になると暖を求めて家や寝床に近づくことを漢詩に詠みました。
それが日本にも影響を及ぼしました。
虫の音は晩秋の寒さの中で弱々しく鳴くからこそ味わいがあるものだと。
盛りを過ぎて、終わりゆくものへの哀れを感じる侘び寂びの思いが日本人にはぴたりと合ったのでしょうね。
名残りを楽しむという日本人の感性は、虫の音だけではなく、
食でも着物でも茶道でも、いろいろな美の世界で取り入れられていますね。
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【七十二候から】50 「菊花開く」
【七十二候から】50
「菊花開く(きっかひらく)」
皆様、おはようございます。
菊の花は、昔大変珍重されたと言います。
仙境に咲くという菊の花。
菊の花は邪気を払い、長寿を全うすることができると信じられていました。
旧暦九月九日の重陽の節句には、
平安時代の宮中行事として、
菊の花びらを浮かべたお酒を酌み交わしました。
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女性から男性へこんな贈り物もされたのですよ。
菊の花びらを乾燥させ詰め物にし、菊枕を作って贈られたのです。
菊の香りが漂い、恋する人が夢に現れると信じられていましたから、
恋する人に夢の中に自分が登場するようにと、願いを込めたのでしょう。
バレンタインのチョコレート以上にロマンチックですね。
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菊の花が咲く頃は空が晴れわたります。
この青空を「菊晴れ」といいます。
菊は仙人の住むところに咲く花。
そんな菊の咲く大地は心身ともに健やかにしてくれそうです。
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東京本郷の団子坂の菊人形(ウイキペディアより)
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「菊人形展」
明治末までは東京本郷の団子坂が有名だったようです。
森鴎外『青年』にも描かれています。
現在有名なのは、
二本松の菊人形(福島県二本松市)
たけふ菊人形(福井県越前市)
ひらかた大菊人形(大阪府枚方市)
南陽の菊まつり(山形県南陽市)
などです。
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「観菊会」
天皇主催の菊花鑑賞会。
新宿御苑で行われます。(11月1日~15日)
菊花鑑賞は11月ですね。
待ち遠しいです。
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枚方大菊人形義経第九場面静の舞(ウィキペディアより)