日本の神様5「国之常立神」
【日本の神様5】
皆様、おはようございます。
今まで登場してきた神々五神を神五柱(いつはしら)と呼びます。
天地が現れて早い時期に成った特別な神様たちということで、別天神(ことあまつかみ)ともいわれます。
『古事記』では、次に登場する神々の時代を「神代七代」と呼びます。
その最初に現れたのが「国之常立神(くにのとこたちのかみ)」です。
国土がまだどろどろの状態の中で人間が住む大地を創った神です。
国之常立神は、国土がまだ混沌としている状態のときに登場し、
泥土を凝集させて生命力(神霊)が宿る大地を形成したとされています。
この大地の上で人間は生きて、さまざまな経験を積み重ねていきます。
この大地は私たち人間が魂の旅をする場所ですね。
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「神様カード」によれば、我を忘れて役を演じることに没頭してしまっている私たちを、
国之常立神(くにのとこたちのかみ)は笑って、気づかせてくれるといいます。
大地の上で色々な役を演じていることを忘れ、
その役そのものを自分だと思い込んで生きているのが私たちです。
舞台から客席に降りて、無心になって自分を客観視してみましょう。
日々背負っている重荷を下ろし、身も心も軽くなりましょう。
無垢な心に戻った時、
今までとは違う次元へ上昇するチャンスが到来します。
私たちは無限の可能性を持っているのですもの。
次のステップへと次元上昇しましょう。
紫色の染料は多年草ムラサキから
【紫色はムラサキから】
天然の染料ムラサキ。
丘陵の草地などに生える多年草です。
聖徳太子の時代に
冠位十二階で定められた最高位の色は紫でした。
紫でも濃い紫は最上位の色だったとか。
殊に位の高い人の衣服や冠には濃い紫色が使われました。
この紫色の原料が野草のムラサキの根、紫根です。
ムラサキの花は白色なのですよ。意外ですね。
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「手に摘みていつしかも見む紫の
根にかよひける 野邊の若草」
(源氏物語第五帖「若紫」)
「紫」は義理の母親藤壺のこと。
「根にかよひける」は根で繋がる血縁関係を表し、
「若草」はまだ幼い美少女、後の源氏最愛の女性、紫の上のことです。
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このように王朝時代からムラサキの花は、文学にも登場し、
また染料としても使われていました。
濃い紫色に染め上げるには、大量のムラサキを用いたと、
平安中期に編纂された『延喜式』の巻十四「縫殿寮(ぬいどのつかさ)」の
「雑染用度(ざっせんようど)」に記載があります。
このムラサキを朝廷に献納するために全国で競って栽培されたようですが、
土が合わない地域もあり、栽培地は東は常陸、相模、武蔵、信濃、
西は太宰府、日向だったようです。
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ちなみに、紫根に含まれるシコニンという紫色の色素成分から
江戸時代の医師華岡青洲(1760-1835)が創薬した紫雲膏(しうんこう)は、
今でもやけど、傷、痔の薬として使われているそうです。
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現在、このムラサキは全国的に生存の危機にさらされています。
絶滅寸前種に指定されているところの一つは京都府です。
王朝時代から親しまれてきた花ムラサキ。
また日本の地でふたたび蘇ってほしいものですね。
(参考資料・写真:同門5月号「京都北山 花景色」松谷茂)
紫色の結城紬
【七十二候から】21 「竹笋(たけのこ)生ず」
【七十二候から】21
「竹笋(たけのこ)生ず」
皆様、おはようございます。
立夏の末候、筍がひょっこり出てくる頃とされていますね。
でも、皆様ももうたくさん筍を召し上がったと思います。
私も、今年はたくさん筍をいただきました。
筍のお刺身をわさび醤油で、というのも美味しいですね~。
筍ご飯、若筍煮、お吸い物など、
皆さんもきっと楽しまれたことでしょう。
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春先3月には孟宗竹という種類の筍が旬、
その後、長野県の天龍村では破竹筍破竹筍(はちこ)が、
5月、6月は真竹が旬を迎えます。
春の味の筍、しばらく楽しめそうです。
季節を味わうって、嬉しいですね。
おかげさまで「和のたしな美フェア」を楽しみました。
ありがとうございました。
http://derivejapan.com/blog/fair/
皆様、今週もすべては完璧、大成就でありますように。
被災地の皆様のご無事を心からお祈りしております。
「和のたしな美フェア」を終えて
【5/14の和のたしな美フェアを終えて】
昨日は楽しいひと時を過ごしました。
おいでくださいました皆様、ありがとうございました。
帯や着物でリフォームの講師 中山幸恵さんの作品。
リングフォルダーや小物入れ。
パッチワークは、今では手に入らない着物地を使用しての逸品ぞろい。
日仏現代国際美術展で帯のバッグで受賞された仁後圭音子さんの作品。
受賞作はこちらです。
日本刺繍の繊細な作品の数々を作られた田中京子さんの作品。
帯留、はこせこ、カード入れなど。
毎月の足指健康講座でおなじみの新バージョンを作られた漆山義則さんのお草履。
お着物にもフィットしますね。
古事記から紐解く「日本の神様カード」から、今後の自分を守護してくださる神様を示唆してくださる 町田新吾さんからアドバイス。
茶話会を楽しみながらのイベントでした。
若い皆さんからは、目の保養になりました~との声が~~!!
ご参加くださった皆様、いかがでしたか。
ありがとうございました。
実藤亮介さん、原田康子さん、
お写真の提供をありがとうございました。
日本の神様4「天之常立神」
【日本の神様4】
皆様、おはようございます。
地球はその初め、大地はまだ若く、どろどろとした形にならない脂のような状態でした。
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすび)が現れた後、
葦の芽のように伸びてきたものの中から、また二柱の神様が現れます。
宇摩志阿斯詞備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)と
天之常立神(あめのとこたちのかみ)です。
天之常立神(あめのとこたちのかみ)は、初めて物理的なエネルギーを持って姿を現しました。
いよいよこの地球という世界が展開し、繰り広げられていきます。
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この宇宙は、見えるものと見えざるもの、陰と陽、光と闇、男と女というふうに
二極のもので全てが出来上がっています。
今までの見えざる世界から姿が見える世界へと変容を遂げたのですね。
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天之常立神(あめのとこたちのかみ)というのは、
「神様カード」によれば、この世界でただ一人唯一無二の自分を、
人生という舞台の上で表現する時といいます。
見えざるものから見えるものへの変容。
それは、常日頃、何を思うか、どんなことをしてみたいか、自分が本当に幸せと感じることは何か、
この世に生まれてきて本当にしたかったなあと思うことはどんなことか・・・、
それが人には見えざるものですが、自分にとっては大変重要なことです。
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次に、思いを形にすること。
現実の執着やこだわりを捨てて、思う存分にやってみたいことにチャレンジしましょう。
そうすれば、形になって表れていきます。
思い、そして、チャレンジと行動。
この世に生まれてきた尊い命を、思う存分使い、楽しみましょう。
日本の神様3「高御産巣日神」「神産巣日神」
【日本の神様3】
皆様、おはようございます。
私たちが住むこの地球を宇宙から見ると、
美しくて、まるで奇跡のような存在だといいます。
この地球を人類が我が物顔で私的に所有し、破壊し尽くしている様子を見て、
地球をつくってきた神々~私たちの祖先~はどんな思いで見ているのでしょうか。
一粒の水滴に全宇宙が宿っていると、
空海は言っていたそうです。
一粒の水滴が全宇宙なら、私たちの一人一人の命はどれほどの重みがあることでしょう。
互いの命を奪い殺戮し、この世界を征服してきた人類の歴史に、
神々は深い悲しみを抱いてきたことでしょう。
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さて、地球の創成期はどんな様子だったのでしょうか。
地球はその初め、大地はまだ若く、水に浮く脂のようで、くらげのように漂い、
しっかりと固まっていませんでした。
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「古事記」によれば、天地(あめつち)が初めて地球に現れたとき、
三柱の神々が現われましたと。
最初に高天原の降り立ったのは、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)であり、
その後、二柱、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすび)が
成り出でたといいます。
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は、政治的な神、天皇の系譜へとつながり、
神産巣日神(かみむすび)は、穀物の女神、出雲の守り神へとつながっていきます。
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二柱は「むすひ(産巣)」という生成を司る神々です。
「神様カード」では、自分の本質に目覚め、生まれ変わる時といいます。
自分という存在は、今現実の世界の中である役割を演じているに過ぎません。
本当の自分の本質を知った時、人は自分さえも震えるほどの驚きを経験するといいます。
今生で幾重にも身にまとってきた固定観念という鎧かぶとを捨てていきましょう。
心素直に、穏やかに、大いなるものに身を委ねていきましょう。
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赤子のような無垢な自分に戻っていくことこそ、自分が生まれ変われる時です。
全てをそのまま受容できる、いいも悪いも超えた命の輝きを認め合える自分に。
この二柱の「むすひ(産巣)」とは、そんな生き方を教えてくれているように思います。
今日から新しいことを始めたら、きっとうまくいきますね。
すべては完璧、大成就です。
美と若さのための足ゆび健康講座1周年を迎えて
皆様、おはようございます。
昨年の5月から日本橋で始めた「足ゆび健康講座」。
まる1年が経ち、60名ほどご参加をいただきました。
外反母趾や冷え性、そして膝に金属を入れなければいけない方の改善のためにと、
続けてまいりました。
ここまで健康のためにお草履の講座に通ってくださった方々、
ありがとうございました。
皆さん、本当に足裏が変わりましたね。
ご自分の努力の賜物です。
窪田慎三さん作のアイフォンカバーを手に持って、ご満悦のお顔。
履く靴下もカラフル、お草履も可愛くなって、
足裏診断の結果も毎回向上し、
言うことなしですね。
今回は機械ではなくシートでの足裏診断。
(シートの右側の足は、私の足。百姓の足と絶賛!?されています。
日舞をやってきた足だねえと、草履開発者の漆山さんから褒められています。)
この講座の前半では、私のほうからも気持ちの良くなるワークもたくさん体験していただいています。
ラジオ体操も気持ちさっぱりとしてくれますね。
その後のティータイムは格別。
今後は月島の和のたしな美庵で行っていきます。
「日本人の忘れもの」
足の大切さを思い起こすためにも、
どうぞ引き続きいらしてくださいね。
写真は、ぞうりJOJOの開発者漆山さんです。
確かな経験と実績を備えた漆山さんはじめ専門家のお話を交え、
この講座もパワーアップしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
帯のリフォームを楽しむ4
【5/11 今日の帯のリフォーム講座】
皆様、こんばんは。
中山幸恵講師のご指導のもと、
原田 康子さんは
姿見のカバーを完成させ、
それに加えて、文庫本カバーに取り組みました。
康子さん、お疲れ様でした!!
生地はどの部分も活かせるから、面白いですね。
仕上げをごろうじろ~~~。
原田さんのブログはこちらです。
⇒http://ameblo.jp/venus88record/entry-12159769808.html
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中山講師曰く、
「着物も帯も、捨てるところはどこもありませんよ。」
恐れ入りました。
中山講師の糸巻きのパッチワーク。力作です。
【七十二候から】20 「蚯蚓(みみず)出づる」
【七十二候から】20
「蚯蚓(みみず)出づる」
皆様、おはようございます。
「立夏」の次候、みみずが土の中から出てくる頃。
彼らは土を耕してくれる、田畑の優れた住人です。
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さて、初夏の魚「イサキ」。
産卵前の身は脂がのっていて美味です。
厚みのある皮は焼くと旨味が一層増すので、
塩焼きがオススメ。
確かに美味しいです。
お魚屋さんで見つけてくださいね。
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皆様、今日もすべては完璧、大成就でありますように。
被災地の皆様の安寧とご無事を今日もお祈りいたします。
日本の神様2「天之御中主神」
【日本の神様2】
皆様、おはようございます。
日本最古の歴史書「古事記」。
天皇統治の由来と王権による国家発展の歴史を説いています。
最初に登場する神、しかも一度きり。
その名は、宇宙神 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。
「古事記」では、神が現れるときには「成った」という表現を使っています。
時空の揺らぎから宇宙が「成った」とい現代の物理学理論と同じような表現をしているのが面白いですね。
古代の日本人は今のような宇宙観を抱いていたのでしょうか。
もしかしたら、今よりも優れた感性を持っていたのかもしれませんね。
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高天原に成りいでた神、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。
宇宙の創造そのもの、宇宙の中心に座す神様です。
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「神様カード」では、変容の時といいます。
「変容」とは、今まで見えなかったもの、感じなかったものに気づくということ。
風に揺れる八重桜の花びら。
今まで感じなかった、この繊細で美しい色、形、しなやかさ・・・。
全てが宇宙と一体・・・
宇宙を神と例えるならば、全てが神が創りたもうたもの。
それを感じて感動している自分も宇宙と一体で生きている・・・
私たちもこの宇宙と同じ・・・
同じエネルギーを持っているのです。
何も恐れることはないのです。
いつも宇宙神である「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」と
一体であるのです。
私は宇宙そのもの。
神の創りたもうた尊い器。
そう感じることができるのが「変容の時」。
素晴らしい自分に感謝を捧げましょう。
さあ、今日も愛と感謝いっぱいに。