和のこころ
Feb 18, 2014

「大祓」は年に二度行われる日本国の行事だったのです

おはようございます。

 

今日は「大祓(おおはらえ)」がいつ、どのように行われているかについて、お話しますね。

 

昨日書きました記事は、こちらです。

 

思金神社(おもいかねじんじゃ・横浜市)の宮司さんでいらっしゃる、平野 正兼さんから教えていただきました。

 

この思金神社は、智恵の神で、

天の岩戸伝説や天孫降臨にも大活躍した高天原(たかまのはら)の名参謀長だった
八意思金大神(やごころおもいかねおおかみ)

をお祀りしている神社です。

 

思金神社

 

大祓は、年に二度(6月・12月)神様に祈願をし、諸々の罪や穢、災害や厄難とを祓い清め、

心身ともに清く明るく正しい生活をし、

家庭生活の繁栄と福徳成就を迎えるために、

神代の昔から行われてきたものです。

 

日本民族固有の神事であり、

社会慣習として国家的な大行事であります。

 

現在でも、この神事は天皇陛下皇族方を初め、

日本人のすべてが大祓の儀式を厳粛に行っているものです。


6月30日の「夏越の祓」は、一年のちょうど半分にあたります。

半年間の罪や穢れを託した人形(ひとがた)を祓い浄めるとともに、

無病息災を祈願して「茅の輪くぐり」が行われます。

 

宮中の年中行事を著した『公事根源(くじこんげん)』には、

「水無月の夏越の祓 する人は 千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶといふなり」

と唱えるのだと、書かれています。

 

 

12月31日の大晦日には、一年の穢れを祓う神事が行われます。

これは宮中の正式な行事になっています。

氏神を祀る神社などで行事に参加できると思います。

やはり人形(ひとがた)に穢れや罪を託して、水や火で浄めるのですね。

 

 

 

大祓は、年に二度、このような天皇陛下をはじめとして行われてきた国家的な行事だったのですね。

日本は、個人だけではなくて、国の清めを厳粛に行ってきたのです。

 

 

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 写真: 川越氷川神社

 

どちらかと言うと、天皇陛下をはじめとして行われる国の清めのための行事なのです。

日本の国の穢れを祓い、日本本来の稲作を中心とした平穏な暮らしを皆ができるようにと、願ってきたのではないでしょうか。

 

私たちの祖先は、日常の中で清潔に保ことで、何か罪を行ったたとしても日々清め、祓いをして、健康で長生きができるようにと望んできました。

その上で、この「大祓」に臨んで、家庭の福徳、繁栄や安泰を祈願してきたのでしょう。

 

 

P1100833

 写真:  川越氷川神社

 

国の平和と安寧、そして個人の幸せと健康を祈ること。

これが一番ですね。

 

今日もお読みくださいまして、ありがとうございました。

今日も素晴らしい一日になりますように。

 

菜の花黄色 2


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Feb 17, 2014

日本人の清潔好きは神話から始まった

おはようございます。

 

東京のほうは先日の雪がまだ残っていて、まだまだ足元に気を付けて歩かなければいけません。

雪国の方から見たら、ごく普通のことをと、思われるでしょうね。

 

そちらのほうはいかがですか。

 

1月にご紹介しました、言霊信仰に関連することをもう少し今日は書いてみたいと思っています。

 

 

日本では古代から言葉には不思議な霊威が宿ると信じられてきました。

「言霊信仰」と言われるものですね。

 

「あなたとご家族の皆様が幸せでありますように」

 

言葉を発したその瞬間から言葉が発動して、言葉通りのことが起こると信じられてきました。

 

神祭で捧げられる祝詞(のりと)の根本に、もともとこの「言霊信仰」があったのですね。

この記事はこちらです。

 

水と光

神話時代の言葉を今に残すものが「大祓詞(おおはらいのことば)」でしたね。

 

この祝詞によって、祓戸四柱(はらえどのよはしら)の神が人間の罪を祓ってくれるのだということが、この中に記されているからです。

 

この記事はこちらです。→ http://blog.derivejapan.com/mythology/norito-2/

白光

穢れを祓い、清めるということは、実は、日本人は日常の中でもいつも行っていることです。

 

例えば、お風呂に入ること、衣類を毎日着替えること、洗濯をすることです。

これを行うと、すっきり、しゃっきりした気分になれますね。

それは身や心が清められるからなのですね。

 

こういうことが実は神道で行う禊・祓え(みそぎ・はらえ)と同じ考え方からきているのです。

 

神道では、汗や埃がついて汚れた衣服には、罪や穢れが付着していると考えます。

 

人々を不幸にし、そのままにしておくと死にまで至らしめる、その衣類に付着している罪や穢れを、

洗い流し、心身を清めるのが禊(みそぎ)というものです。

 

これは、もともと、イザナギが、亡くなった妻のいる黄泉の国から戻ってきたときに、海水に入って身体についた穢れを落としたという神話に由来しています。

 

日本人の清潔好きは、イザナギの神話から、そして神道からきているものなのですね。

 

 

次回は「大祓(おおはらい)」がいつ、どのように行われているかについて、お話しますね。

 

 

今日もお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

心清らかに、今週もスタートなさいますように。

 

レンゲソウ

 

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Feb 13, 2014

がんばれ、ニッポン!

おはようございます。

オリンピック選手の活躍に日々寝不足の方も大勢いらっしゃることでしょう。

今までの努力が報われるように、晴れの舞台で100パーセント力を発揮してくれることを祈っています。

 

 

「がんばれ、ニッポン!」

 

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ところで、

いつから「日本(にっぽん)」と呼ばれるようになったのでしょうか。

 

 

『古事記』『日本書紀』には、我が国のことを

 

「大八州(おおやしま)」

「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」

「葦原中国(あしはらのなかつくに)」

 

などと呼んでいたと書かれています。

 

その後、大和朝廷の勢力が広まって、政治権力の中心の「やまと」

そのまま総称として使われるようになりました。

 

一方、中国は我が国のことを「倭(わ)」と呼んでいました。

 

『大宝律令』(701年)に初めて「日本」という国号が定められました。

その呼び名は、初めは「やまと」とか「ひのもと」でした。

 

そのうちに漢字の知識が広まって、奈良時代以後は「にほむ」と呼ばれるようになりました。

 

更に室町時代になって「にほん」とか「にっぽん」という読み方に変わってきました。

 

メジロ3

昭和の初期以来「にっぽん」という読み方に統一しようという運動がありました。

昭和9年(1934)に文部省の臨時国語調査会で「にっぽん」を正式名称とする決議がなされましたが、国家的制定にまでならず、現在に至っています。

 

ですから、今は「にっぽん」「にほん」、どちらも使っているのですね。

今日もお読みくださいまして、ありがとうございます。

暖かくして、お過ごしくださいね。
素敵な一日をお過ごしくださいませ。

 

 

 

 

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レンゲソウ

 

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Jan 28, 2014

罪・穢れを祓う女神たち〜祝詞が語る〜

おはようございます。

 

昨日お話しました、祝詞(のりと)の「延喜式(えんぎしき)祝詞」には27篇収められています。

これが現代の祝詞の規範になっているそうです。

ですから、できるだけ古い言葉を壊さないようにして唱えることが理想だとされています。

 

27篇のうち「大祓詞(おおはらいのことば)」が重要です。

 

なぜかと言えば、この祝詞によって、祓戸四柱(はらえどのよはしら)の神が人間の罪を祓ってくれるのだということが、この中に記されているからです。

水

「祓戸四柱(はらえどのよはしら)の神とは、そして、四神がなすことは何でしょうか。

 

瀬織津比売(せおりつひめ)= 罪・穢れを川から海に持ち出す女神。

速開都比売(はやあきつひめ)= 海ですべての罪・穢れを飲み込む女神。

気吹戸主(いぶきどぬし) = 速開津媛命がもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して、根の国、底の国に、霧状にして吹き祓う男神。

速佐須良比売(はやさすらひめ) = すべての罪・穢れを引き受けて、それを全部袋に詰め込んで遠くに持ち運ぶためにさすらい、人間の罪・穢れを消し去る女神。

 

神話時代の言葉を今に残す大祓詞。

私たち人間が犯した罪、または知らず知らずのうちの犯した様々な罪をこの四神が祓ってくださるということなのですね。

 

これを意識してお祓いを受ければ、大きな力となって、すべてを清めていただけるでしょう。

この祝詞には、そういう言霊が宿っているのですね。

 

光白 2

お読みくださいまして、ありがとうございます。

今日もお元気にお過ごしくださいね。

 

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Jan 27, 2014

言霊は祝詞から

おはようございます。

 

いよいよ1月最後の週となりましたね。

今週も幸多き素晴らしい週になりますように、お祈りいたします。

 

日本では古代から言葉には不思議な霊威が宿ると信じられてきました。

「言霊信仰」と言われるものですね。

 

 

「あなたとご家族の皆様が幸せでありますように」

 

言葉を発したその瞬間から言葉が発動して、言葉通りのことが起こると信じられてきました。

 

ダイヤモンド富士坂逆さ富士

神祭で捧げられる祝詞(のりと)の根本に、もともとこの「言霊信仰」があったのですね。

 

 

祝福の言葉には幸せが訪れ、呪詛の言葉には災いが起こるので、
決してむやみに軽々しい言葉を発していはいけない(事挙げしてはいけない)ということです。
祝詞の中の「延喜式(えんぎしき)祝詞」で重要視されているのが「大祓詞(おおはらいのことば)」です。

この祝詞は、須佐之男命(すさのおのみこと)が高天原(たかまのはら)から追放された神話を背景に、太古からほとんど形を変えずに現在に至っているものだということです。この続きはまた明日。

 

今日も暖かくしてお過ごしくださいね。

いつもありがとうございます。

 

菜の花黄色 2

 

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Jan 23, 2014

ことばの力

おはようございます。

 

私たちはあらゆる音に囲まれて生活していますね。

 

一番身近な音は、私たち自身が発する声と言葉。

 

言葉にどんな思いを込めるかによって、

同じ言葉を使ってもその作用はまるっきり違ってきます。

蝶

例えば、相手に対して、「お綺麗ですね」と言うとき、

相手に対して心から褒めるのと、心の中でこの人ブスねと思いながら褒めるのとでは、

その響きは違ってくるのですね。

 

後者のほうは、言われたほうも何となく嫌みとして受け取るでしょう。

 

言葉の奥に想念があり、その想念エネルギーは現実化の力を持っているとすると、

発する言葉の重要性を感ぜずにはいられません。

 

心と裏腹の言葉や否定的、破壊的言葉を使うことは、

自らもその人の運命にも影響を与えてしまう可能性があります。

 

自分自身にも、人に対しても、気持ちの良い、プラスの言葉を発するように心掛けたいものですね。

 

白鳥

いつもありがとうございます。

今日も暖かくしてお過ごしくださいね。

 

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Jan 22, 2014

阿吽の呼吸

おはようございます。

 

神社の狛犬や寺門の仁王像を見ると、
左右、口を開いている「阿」形と閉じている「吽」形の一対になっていますよね。
初参りでも、ご覧になったかと思います。

 

「阿」が吐くときの音、「吽」が吸うときの音。

吐く息と吸う息を合わせることから、「阿吽の呼吸」といいます。

狛犬2 福井県鯖江市:松阜神社

 

二人以上が物事をするときに、微妙な調子がピッタリ合っていることも「阿吽(あうん)の呼吸」といいますね。

 

これは、サンスクリット語からきている言葉です。
「阿」は、12母音の初めの音「a」
「吽」は、最後の音「hum」。
初めと終わりを合わせて、終わりよければすべてよしですね。

狛犬1

向田邦子さんの小説でも、喧嘩をしても離れない男の友情を描いた『あ・うん』というのがありました。

 

相撲の立ち会いのとき、「阿吽の呼吸を合わせる」といいます。

お神輿を担ぐとき、「わっしょい!」と、和一緒、我一緒と息を合わせます。

オーケストラでも、邦楽でも、息を合わせます。

 

みんなで息を合わせたら、大きなことができますよね。

神輿1

今日も息合いしぐさ、「阿吽の呼吸」でまいりましょう。

いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。

 

素敵な一日をお過ごしくださいませ。

 

神輿3

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Jan 20, 2014

失敗から学ぶ

おはようございます。

 

 

人は、間違いも犯すし、失敗もする。

そのことを恐れていたら、前には進めない。

むしろ、同じ過ちをもう繰り返すまいと自分に語り、

また、失敗から何かを学ぼうと思って進んでいくと、

本当に自分がやりたかったことに巡り会える。

 

 

雪とカラマツ林

 

 

 

新たな週の始まりですね。

今週も暖かくしてお出掛けくださいね。

いつもありがとうございます。

元気いっぱいに、行ってらっしゃ〜い。

縮こまるアカリス

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Jan 16, 2014

絶対、大丈夫

おはようございます。

人は迷いがあると、自ら暗雲に巻き込まれていく。

確信を持った言葉を発すると、自ら人生に変革をもたらしていく。

健康も、自ら語る言葉や思考で変化していく。

大丈夫。
落ち着いて。
ほら、微笑んで。
大丈夫、大丈夫。

絶対できる、できる。

明るい日差しが差し込んでいますね。
いつもありがとうございます。
今日も佳き一日になりますように。

行ってらっしゃ〜い。

写真 2013-10-26 22 21 15

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Jan 12, 2014

美しき富士

おはようございます。

目は美しい風景に魅かれ、

耳は心地のよい音を好み、

口は温かい言葉に憧れる。

 

 

陽射しが柔らかい日曜日。

今日もお心肥やしでまいりましょう。

 

富士山は今日も輝いています。

 

いつもありがとうございます。

 

富士山と河口湖

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