好きこそものの上手なれ〜日本舞踊でも何でも〜
日本舞踊を始める前に、ジャズダンスをやっていたことがあります。
あの頃は、頸肩腕症候群という職業病にもなっていましたから、
早く元気になりたくて、通っていました。
エアロビクスやらジャズダンスやら水泳やらヨガやら、いろいろやってみました。
スクールに通うのも結構身体がしんどかったのです。
仕事が終わり帰宅して、ちょっと横になってからスクールに通うという状態でした。
ジャズダンスの発表会に出ましょうということで、一度出演しました。
ステップがうまくいかず、みんなの動きを乱してしまうので、
先生から、舞台から早く引っ込むように、振りを変えられたことがありました。
ちょっとショックでした。
速記の技術の習得もそうでしたが、
踊りも、筋のいい人とそうでない人がありますね。
私は余り筋が良くなかったのです。
腰を左右に動かし、重心を横に移動する振りがダンスにはありますが、
日本舞踊はそれとは大きく違っていました。
ジャズダンスは大勢の人が一度に習うやり方でしたが、
日舞は一人一人がマンツーマンで自分に合ったように習えるのが
自分に合っていましたね。
最初はロボットのようだと、よく言われていましたよ。
根気よくやっていると、だんだんと変わってくるものです。
「好きこそものの上手なれ」ですね。
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和風ウォーキングでアンチェンジング!
http://derivejapan.com/lessons/walking/
平成26年9月20日(土)、27日(土)10:30~12:30(土曜2回コース)
平成26年9月21日(日)、28日(日)10:30~12:30(日曜2回コース)
日本舞踊と速記の技術習得
今はもう無くなりましたが、小石川植物園のすぐ近くの文京区白山に、
書記官研修所がありました。
そこで速記官の養成が全寮制で二年間行われました。
給料をもらいながら勉強ができるというのは魅力でした。
毎月親の元へ決まった額のお金を振り込んでいたのですが、それが全部生活費に
充てられていたということを後で知りました。
私が働くことで、実家は経済的に助かっていたのですね。
法律や一般教養の勉強、そしてメインは速記の技術習得でした。
毎週または隔週に行われる試験、試験・・。
1分間に何ワードということで、5ワードずつレベルアップしていきました。
指10本使って、略語と普通の言葉を黒いタイプライターに打ち込んでいきます。
体で習得していくのです。卒業時の最低ワード数は1分間180ワードでした。
言葉を耳で聞いては、キーを打つ。その繰り返しです。
教官が吹き込んだカセットテープを聞きながら、自主練習もいやというほど
やりました。
相当の期間、何を見ても、何を聞いても、頭の中は速記の略語の組み合わせで
いっぱいになっていきました。
私たちの体育の時間は、なんと、サッカーでした。
決して突き指をしてはいけないからです。
女子サッカー日本代表のなでしこジャパンより以前から、研修所ではサッカーを
やっていたと思うのですよ。
日々の速記技術習得のための反復練習は、日本舞踊のお稽古とも通じるものが
ありました。
こんなお話なども、講座でちょこちょこお話ししてみたいと思っています。
閑話休題として・・・。
是非遊びにいらしてくださいね。
和のおもしろ講座・イベント
http://derivejapan.com/course/
日本舞踊があったからこそ
私が昨年3月まで勤めていた司法の世界では、
すべてのことが法律の条文や規則に基づいて行う仕事でした。
法廷で黒いタイプライターで証言を録取する仕事をしていた頃、
頸肩腕症候群という職業病になったのです。
あの頃、吐き気から始まり、全身の脱力感や無気力感に襲われていました。
そういう病気というのは、人からは外見上分かりにくいものです。
ただ単にやる気がないようにしか映らないのです。
私もそんな中で孤独感にさいなまれていました。
法廷で、水俣病のため苦しい思いをして生きてきた男性の話を聴いたとき、
その方は、尋問の最後のほうで涙を流されたのです。
「この苦しみを人は分かってくれない・・」と。
私にはその方の身体の苦しみのほかに、精神的な苦しみが痛いほど伝わって
きました。自分の体験と少しオーバーラップしていました。
今でも忘れられない・・・、
今でも涙が出てしまう・・・体験でした。
数知れないほどの悲しみを法廷で目の当たりにしてきました。
その傍らで、日舞のお稽古がどれほど私の心の支えになっていたことか・・。
精神的なリフレッシュのためには必要だったのです。
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和風ウォーキングでダイエット&アンチェンジング!
http://derivejapan.com/lessons/walking/
和のマナー講座~和のたしな美~中級編
http://derivejapan.com/lessons/wano-manner/tashinami/
女性のための浴衣でアンチエイジング
私は着物や浴衣を着て、長く踊りをやってきました。
江戸の女性は自由でぶれない生き方をしていただろうなということを、
実際に着物を着てみると、経験的にそう思うのです。
「地に足がついた生き方」という言い方をしますが、
その「地に足がついた」というのは、
日本の伝統芸能にもそのヒントを見ることができます。
元々は、籾(もみ)を田んぼに撒いて、発芽して順調に稲が育つようにと、
田の神、地の神に祈ることから芸能が生まれましたね。
大地の神の霊を呼びさまし、五穀豊穣を願う。
大地からとれたお米や作物に感謝をしてを生きてきた。
そこに着物を着て行う芸能がいつもあった。
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そんなお話も講座の中でしています。
日本人の立ち振る舞いや考え方は、先人たちの生き方からきていたのですね。
興味がありましたら、是非いらしてください。
お待ちしていますね。
“和のたしな美”講座
9月15日(月)午後2時~4時
女性限定~浴衣でアンチエイジング・基礎編
→ http://derivejapan.com/lessons/wano-manner/manner/
和風ウォーキングでアンチエイジングを目指して
畳のへりや鴨居を踏むこと、それはいけないことだと、
子供の頃教わりましたね。
昨今は若いママさん、それがいけないんだという意識がなくなってきて、
我が子にも教えてあげることができなくなっています。
日本の生活様式の変化なのだと痛感します。
昨日の”和のたしな美塾”講座
「江戸のファーストフード VS 現代のファーストフード」で、
戦後の飛躍的に変わった日本食について見てみました。
1956年、住宅公団が「ダイニングキッチン」を取り入れた頃、
ちゃぶ台から洋式のテーブルと椅子の生活に変わり始めていったのですね。
あれから約60年余り。
日本の生活様式も変わり、日本女性のしぐさや身のこなしも変わってきました。
もともと日本女性が秘めていた美と健康を見つめていきたいと思います。
「大和撫子」でいてほしい。そう願っています。
明日、”和のたしな美”講座
8月30日(土)午後2時~4時
女性限定~浴衣でアンチエイジング
→→ http://derivejapan.com/manner/
女性の皆様、お待ちしています。
木綿の心地よさ「浴衣」
おはようございます。
浴衣はこれからが本番ですね。
夏に向けてぜひ気軽に着ていただきたいですね。
木綿の肌触りの気持ちよさ、通気性のよさなどなど、味わってみると、
清々しいものです。
先日の「浴衣のたしな美講座」で、男性陣の浴衣姿はほれぼれするするようでした。
きちっと決まると、やはりいいものですね~。
もちろん女性もしっとりと、さすが大和撫子でした。
浴衣の歴史は意外と古いのです。
平安時代から始まりました。
上層階級の人たちが湯あみをするときに着用したのが始まりです。
麻の単衣の着物を着ました。
「ゆかた」は「湯帷子(ゆかたびら)」を略した名称です。
江戸時代になると、湯屋(銭湯)が発達して、湯上がりのくつろぎ着として
用いられたのです。
やがて庶民の普段着として、広まっていきました。
麻布は庶民にはまだまだ贅沢品でした。
江戸の天保の改革で、庶民にも倹約が強いられたことから、
木綿の浴衣が普及すようになったとも言われています。
それでも、庶民にとっては木綿も高価でしたから、みんな大切に着たのですね。
現代は夏の単(ひとえ)の着物として、
日中の外出時や花火大会、屋形船のお楽しみにも着用されるようになっていますね。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
今日も笑顔の一日になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座
7月19日(土)
天職発掘 最強天活塾 ゲスト講師として
午後3時〜銀座フェニックスビル
『江戸女性の自由でぶれない生き方を学ぶ』
〜江戸の女性は自分軸を持っていた。
その秘訣は着物文化にあり。〜
7月24日(木)午後2時半〜
江戸女性の美学〜恵比寿備屋珈琲店
詳しくはこちらをご覧ください。
→→ http://derivejapan.com/course/
☆8月30日(土)午後2時〜
マナー講座(着付などの生活に役立つ)開催予定。
詳細は追ってご案内します。
宮本喜恵子改め宮本季依〜自然への回帰〜
おはようございます。
宮本喜恵子 改め 宮本季依 となりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
日本の繊細な四季から「季」の字と
「衣」「着物」を表す「依」の字で、
自然に回帰するようなイメージから創りました。
ホームページのタイトル「Derivejapan(ディライヴ・ジャパン)」の
”Derive”(ディライヴ)とは、
「物事には由来や起源があるのでそれを探っていく」
つまり、
「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」
「温故知新」と思っています。
これからは「温故知新」を更に進めて、
未来を創っていくことになりますね。
四季の中で育まれた日本人の気質。
日本の気候風土の中で生まれた着物。
心穏やかな、豊かで優しくて調和に富んだ国日本。
その自然への回帰の思いを込めて。
桜の花びらがはらはらと舞い降りるとき、
皆様に愛と希望をもたらしますように、
いつもそういう願いを込めながら、
今後とも”和のたしな美塾”を行っていきたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。
微笑みが溢れる一日になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座
7月7日は浴衣のたしな美です。
男性はいなせに、女性はあでやかに。
若々しく見えるポーズとメイク、
和食のテーブルマナーなどを行います。
詳しくはこちらをご覧ください。
→→ http://derivejapan.com/course/
江戸のエコ社会から生まれた「冷やかす」
おはようございます。
“和のたしな美塾”講座 明日20日は、
「江戸庶民の生活術に学ぶ
『環境に優しいエコな生活創作術』」と題して、
講座を行います。
「冷やかし」「冷やかす」という言葉も、
江戸のエコ社会から生まれた言葉です。
講座の一端をご紹介します。
日本では紙は大変貴重なものでした。
紙が日本に伝わったのは、538年。
朝鮮半島を経て中国から伝わったのです。
そのとき一緒に伝わったのは、仏教、筆や墨。 仏教とともに日本にやってきたという長い歴史を有していますね。
江戸時代もやはり紙は非常に貴重なものだったのです。
寺子屋では半紙を表裏真っ黒になるまで使い、
その後、「紙屑買い屋」がやってきて、半紙を回収し、それが再生されていきました。
「紙屑買い屋」がちゃんとした商売として成り立つほど、
この時代にはれっきとした商売として世の中で需要があったのですね。
回収された紙屑は浅草に集められ、大きな釜で煮てドロドロの状態にした後に、
枠に入れて引き延ばします。
紙すき職人は紙の材料を水に冷やす間、
一時(二時間)ほど手があくので、
その間に吉原をぞめき歩いたのです。
日本堤があった山谷堀がこの頃は清流で、紙すきが行われていたのですね。
「浅草海苔」はこの紙すきの成型法を取り入れて作ったといわれています。
吉原を覗き見していた紙すき職人たちは、
紙が冷えた頃にまた戻らなければならなかったので、
吉原者からは「冷やかし客」と言われ、相手にもされなかったということです。
「冷やかす」「冷やかし」は、
今では買う意思もないのに商品をあれこれ見ることをいいますが、
語源をたどれば、
紙屑買い屋、浅草の紙すき、吉原と、当時の情景が浮かんできますね。
どうぞ講座に遊びにいらしてくださいね。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
微笑みが溢れる一日になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座。
6月20日は、
江戸庶民の「環境に優しいエコな生活術」から 女性の生き方を学ぶ。
☆メルマガご登録の方、講座料10%割引
詳しくはこちらをご覧ください。
→→ http://derivejapan.com/course/
折り合いをつけて生きてきた日本人
おはようございます。
外国人が撮影した100年前の日本の風景の写真を見て、
日本人は何を得て、何を失ったかと問われれば、
複雑な思いにだれしもとらわれるものだと思います。
東日本大震災以来、どうしても目をつぶれない大きな問題に日本は直面しています。
そして、国内外を見回しても心配事はいっぱいあります。
昨日投稿した江戸の循環型社会について考える上においても、
人によってさまざまな捉え方があると思います。
さて、日本には「折り合いをつける」という言葉がありますね。
「折り合いをつける」というのは、
譲り合って解決すること。
人と人との関係を良くすること。
ですね。
更に、日本はお米や農作物をつくる上で、自然との「折り合いをつける」ことを
うまくやってきた民族だと思うのです。
決して対立したり、征服したりしてきたのではないのです。
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
のように、
穀物の実りの大事な時期に長雨や雹(ひょう)が降ったり、
突然霜が降りても、大自然の力に人間はかないません。
お米の花が咲くころに台風や潮の被害があって、お米の花が受粉できなかったとしても、人間の力は到底及びません。
おろおろして、涙を流すだけです。
日本人の気質を幾つか挙げてみます。
勤勉、真面目で、忍耐力に富み、相手に対してへりくだることを美徳とすること。
すべてを包み込んでしまう寛容さを持ち合わせていること。
生きとし生けるもののすべてに神性が内在することを無意識に認めていること。
争いを嫌い、和を尊び、大自然を愛していること。
これは自然との共生と調和の中で育まれた私たちのDNAがそうさせるのだと思います。
日本の「折り合いをつける」という言葉は、
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
~宮澤賢治の「雨ニモマケズ」から~
にもよく表れていますね。
日の出とともに起きて、太陽に向かって柏手を打ってお天道様を拝していた日本人の姿に、外国の人はだれしも心を打たれ、畏敬の念をもったということです。
天地自然の中で生かされていることを先人たちはよく知っていました。
街灯がない時代、満月の明かりで用事を済ませることができて、ありがたい。
お米も作物もみんなお天道様のおかげで、ありがたい。
食する魚や肉も、その命をいただいて、ありがたい。
そんなことを見直すことこそ、今現代人は必要なのではないでしょうか。
私は思うのです。
いつも歩く足下の道、乗る電車、仕事をしている建物やオフィス、
机や備品に至るまで、
「ありがとう」を言ってあげていますか。
いつも憤りや不満などばかりをぶつけてはいませんか。
みんな存在を認めてもらい、感謝されたら嬉しいのです。
周りのものに「ありがとう」を言い続けているだけで、
もう日が暮れてしまいそうです・・(笑)。
“和のたしな美塾”講座はそういう先人の心を大切にしたいと思っています。
そういうことをともに学びたいと共感くださる方をお待ちしています。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
「ありがとう」が溢れる一日になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座。
6月20日は、
江戸庶民の「環境に優しいエコな生活術」から
女性の生き方を学ぶ。
☆メルマガご登録の方、講座料10%割引
詳しくはこちらをご覧ください。
→→ http://derivejapan.com/course/
江戸の循環型社会を見つめよう
おはようございます。
『江戸の女性の自由でぶれない生き方講座』
私が作成しました小本『江戸の女性が大切にしていた八つの知恵』
をベースにして、今年の2月から講座を始めました。
大勢の方にご支援をいただき、少しずつ歩み始めています。
心から感謝しています。ありがとうございます。
講座の内容は、日本のこころを思い出す教養講座と、
江戸商人が大切にしていた人との関わりのポイントなどもロールプレイングの中で
織り込みながらの実践講座を行っています。
今月は、私たちの生活や生活の見直しに役に立つものをと考えまして、
江戸庶民の生活術に学ぶ
「環境に優しいエコな生活創作術」と題して、
日時:6月20日(金)午後2:00~4:30
場所:東京都渋谷区恵比寿4-4-11「備屋珈琲店」恵比寿店
→ https://www.facebook.com/events/290432257798304/
を行います。
お米は日本人にとって大切な食べ物ですが、
江戸の人たちは藁(わら)の用途にもいろんな工夫をしていたのです。
今日はそんなご紹介をします。
江戸時代には、藁がなるべく多くとれる品種づくりをしていました。
現代は、藁があまり出ないものに品種改良をしているのですが、
江戸時代には藁を最大限利用したのですね。
藁の半分を堆厩肥(たいきゅうひ)として、3割を燃料として、あとの2割を藁製品として用いたのです。
藁製品には、敷物、履物、米そのものを詰める俵、都市江戸でも男の履物としてのわらじや草履などがありました。
燃料は燃やすと藁灰になって、農家は田畑に肥料として入れたり、灰を買う商売の人、灰買い屋が来て、紙すきだとか、釉薬(うわぐすり)にもしました。
はきつぶしたわらじや草履は、町の辻に捨てる集積所があり、それもまた堆肥にしたり、お風呂屋さんが燃料にしたりしました。
見事な循環型社会を営んでいた時代が、
今から160年ぐらい前まではあったのです。
まるで絵空事のように思われがちですが、
未来の日本や地球を考えれば、いろいろ考えていくことが必要な気がします。
身近なことから何かご一緒に考えてみませんか。
心豊かな微笑みの一日になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座。
6月20日は、
江戸庶民の「環境に優しいエコな生活術」から
女性の生き方を学ぶ。
☆メルマガご登録の方は、講座料10%割引
詳しくはこちらをご覧ください。
→→ http://derivejapan.com/course/