「ところてん」はお好きですか。

おはようございます。

 

トコロテンは、お好きですか。

酢醤油と辛子でいただく冷たい「トコロテン」は美味しいですね。

これからの季節、一時の清涼感に浸れる食べ物です。

 

 

トコロテンは、なぜ「心太」と書くのでしょう。

 

「トコロテン」という名が一般的になったのは、

江戸時代の寛永年間だそうです。

字は「心太」です。

 

 

冷茶

 

 

 

この字「心太」。実はすごい当て字なのです。

 

トコロテンは日本独特の海藻製品です。

テングサ類から熱湯によって寒天質を抽出して冷やし、

ゼリー状にしたものです。

波

 

なんと、このトコロテンは、奈良時代以前から食べられていたようです。

大宝律令にも、その名前が載っているとのこと。

 

平安時代に「古々呂布止(ココロフト)」と呼ぶようになって、

俗に「心太」の字があてられたのです。

 

「ココロ」はコル・コゴル(凝る)。

「フト」は餅のような食品。

ということで「ゴリゴリ固まった餅」という意味です。

 

 

ボート

 

 

 

室町時代になって、この「ココロフト」が「ココロテイ」へ、

そして「ココロテン」から現在の「トコロテン」と、転化していきました。

 

トコロテンを「心太」と呼ぶ飛躍した発想に、大らかさが感じられますね。

 

 

テングサはトコロテンの原料であることから「トコロテングサ」と呼び、

 

上の「トコロ」を省略して「テングサ」と呼ばれるようになりました。

 

 

平安時代に「心太」という字が当てられ、

それが江戸時代にポピュラーになったなんて、なかなか面白いですね。

 

週末にトコロテンはいかがですか。

 

 

トコロテン

 

 

本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

今日も楽しい一日になりますように。

 

 

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