今日も”和のたしな美塾”から
たしな美人「和の雑学」をお届けいたします。♡
「とかく日本の古典芸能は敷居が高くて、
能も歌舞伎にも接する機会がないわ。」
ついつい使っていませんか。
「敷居が高い。」
「自分には分不相応だ」「手が届かない」とか「格式が高い」
の意味に使われているのがほとんどです。
この慣用句は誤った使われ方をしている代表格だそうです。
「敷居が高い。」とは、
友人や知人、親戚など、世話になっている方に十分なお礼をしていなかったり、
迷惑をかけたのにお詫びもしていなかったため、
それが心苦しくて家を訪問しづらいという心境のことをいいます。
「敷居」は玄関の戸が乗る台のことです。
以前は楽にまたいでいたのに、今は心に引っかかるものがあって、
敷居が高く感じられるというのです。
最近では敷居がないバリアフリータイプの家が多くなりましたので、「敷居」という言葉も実感がなくなりましたね。
心苦しく思っている相手にばったり出会ったら、
素直に、想いを伝え、謝りましょう。
「敷居が高くて、伺えずにいました。ごめんなさい。」と。
相手の人は、意外に気にしてはいなかったりするものです。
何と言っても、
その言葉を話す自分自身が一番心がスッとするでしょうね。