今日も”和のたしな美塾”®から
たしな美人「和の雑学」をお届けいたします。♡
父と兄がけんかをして、二人とも、もう二日も口をきいていない時、
「妹が間に入ってとりなした。」
こんなケースは日常茶飯にありますね。
もともと仲が良かった間柄にひびが入りそうになって、
第三者が間に入って仲直りをさせることです。
「とりなし」は
仲裁や調停と同じように、対立している両者の間に入ることですが、
「取り成し」「執り成し」と書きますので、
その場をうまくまとめたり、その関係を良好なものにしようという意図が強いものです。
仲裁、調停、和解は裁判の場でも使われていますね。
「法的なとりなし」が法律の中に組み込まれ、
調停や和解で法的に解決するのは日本独特のものです。
「丸くおさめる」という言葉があるように、
決して対立で終わらせない円満に解決する、ともに手を携えて生きるという
日本の精神性がその根底に流れています。
自然とは決して対立せず、自然も人もすべて一つのものと捉える日本人の脳の働きが
自然にそうさせるのでしょう。
周りで何か不穏な動きが始まっても、
あなたの優しい「とりなし」がきっとその状況を変えます。
素敵な一週間を創っていきましょう。