江戸の煤払い

仕事納めになって、ゆっくりされている方も多いことでしょう。

今年もお疲れさまでした。

新年に向けて、正月飾りの準備やら大掃除やら、何かと気ぜわくなってきましたね。

 

江戸時代、江戸城でも12月1日から12日までは大掃除の日。そして、最後の13日に大掃除終了の祝儀をしたそうです。

 

それにあやかって、江戸中の家々が一斉に13日には「煤(すす)払い」をしました。

大店では煤払いが終わると、祝儀と称して、主人をはじめ番頭、手代など、次々に胴上げをするのが慣例だったようです。

 

2013-12-28 09.59.06

小学校や中学校の時、終業式前日か当日、みんなで大掃除をしたことを思い出します。

あの頃はコークスで焚くストーブでしたから、ストーブの周りの煤払いも、そう言えばしていましたね。

 

 

「江戸の煤払い」

 

江戸の初期には12月20日に行うのが定例だったようですが、家光公の忌日にあたるためにそれ以降は13日になったそうです。

 

煤払いの終了後に胴上げをし合うのですが、その時に「めでためでたの若松様よ。枝も栄えて葉も繁る。おめでたやぁ〜。サッササッササア」と、はやし音頭を歌ったそうです。これは花笠音頭ですよね。

 

胴上げの後は、みんなで風呂に行って、髪を結いなおして、いつもより早く寝るそうです。

でも、この日ばかりは、夜の点呼(夜遊びの禁止)も大目に見られて、みな大掃除や胴上げであちこち痛む体もなんのそので、夜の街へと繰り出していきました。

 

この日が過ぎると、あちらこちらで歳の市が始まります。

歳の市ではお正月用品、台所用品、農具などが売られたそうです。

羽子板市もこの歳の市から始まったのです。

羽子板市弁天娘

 

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和服生地