「風の盆恋歌」

皆様、おはようございます。

「蚊帳の中から 花を見る

咲いてはかない 酔芙容」

石川さゆり『風の盆恋歌』
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胡弓の哀愁漂う音が胸に響きます。

富山県八尾(やつお)の人々が守ってきた「おわら節」の民謡行事。

「越中おわら風の盆」ともいわれます。

今日3日までです。

この八尾は立山連峰を越えて日本海から強い風が吹き込む土地。

この風が稲作に深刻な被害をもたらしてきました。

そのため、「風の盆」は風を鎮める「風祭り」と「盆踊り」が一つになって変化した風習だとか・・。

三味線と太鼓、胡弓の独特な調べにのって、無言で踊る「風の盆」。

無言なのです。

その哀愁漂う光景から小説やヒット曲『風の盆恋歌』などが生まれました。

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編笠をかぶって無言で踊る姿に、優美な色気が漂います。

言葉にはならないものを心で感じる。

まさに「空気を読む」感覚。

見る側も、言葉ではなく無言で心で感じる感覚。

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きっと、大自然をいつも身近に感じていたら、もっと深く味わえるような気がします。

心豊かに感じること。江戸の人々もとっても大切にしていたことです。

今日も「お心肥やし(おしんこやし)」でいきましょう〜。
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おわら風の盆