皆様、おはようございます。
昭和の時代までは、女性は花嫁修行としてお茶にお花・・が必須といわれ、
人を家にお招きするのがごく普通のことでした。
現代はホテルなどの非日常の場所で集うことが多くなりましたね。
ですから、家庭にお客様をお招きして、手料理でおもてなしをする機会も少なくなりました。
「お口に合いますかどうか・・・」
そんな言葉もそういえばあったなあ~という程度で忘れ去られているように思います。
お客様の味覚に合うかどうかわかりませんが、
もてなす側としては、精一杯のご馳走をご用意いたしました。
目には見えませんが、下ごしらえにも心をくだきました。
その結果はいかがでしょうか。
お客様がどのように感じてくださるか、不安半分、緊張半分の心持ちです。
「お口に合いますかどうか・・・」
と、そんなシチュエーションで言われたら、
客人は、もし仮にそれが自分の好みの味ではなかったにせよ、
私のために用意してくださったのだなあと、
心から幸せな気持ちになります。
客人をもてなすご亭主の心配りにありがたいなあという思いにかられます。
まさにそれがお茶事の根本であるともいわれています。
「お口に合いますかどうか・・・」
何でもいいのです。
一品でも、心を込めて、手作りのものでお客様をお迎えしてみませんか。