皆様、おはようございます。
「御仏も 扉をあけて 涼みかな (正岡子規)」
.
旧暦のお盆(盂蘭盆会)の季節ですね。
盆棚を飾って、昨日は迎え火で祖霊をお迎えされたことと思います。
盆棚は、地域や宗派によって違いがありますが、
ご先祖様に感謝をし、ご接待する心をもって、自分のできる限りをすればよいとされています。
豪華さや立派さは問題ではないということです。
.
「牛・馬」胡瓜と茄子にきびがらで足をつけて飾りますね。
これは、ご先祖様に胡瓜の馬で早くきていただき、
茄子の牛でゆっくり帰っていただくための霊の乗り物です。
極楽浄土と現世の行き帰りに使うものです。
.
「水の子」胡瓜と茄子をみじん切りにして洗米と混ぜ、水を張った蓮の葉に盛ったものをお供えすことがありますね。
これは、無限の食べ物をお供えするという意味があるそうです。
.
「ほおずき(鬼灯)」は提灯の形をしているので、
ほおずきの提灯が先祖の霊がお盆に帰ってくるときの道を照らすと考えられてきました。
.
.
今日、私たちがこうして肉体を持って、つつがなく暮らしているのも、ご先祖様あってのことだと思います。
こういう節目節目にご供養することは、自分や家族を愛することでもありますね。
今日も平和で佳い一日をお過ごしくださいませ。
.
.