おはようございます。
昨日お話しました、祝詞(のりと)の「延喜式(えんぎしき)祝詞」には27篇収められています。
これが現代の祝詞の規範になっているそうです。
ですから、できるだけ古い言葉を壊さないようにして唱えることが理想だとされています。
27篇のうち「大祓詞(おおはらいのことば)」が重要です。
なぜかと言えば、この祝詞によって、祓戸四柱(はらえどのよはしら)の神が人間の罪を祓ってくれるのだということが、この中に記されているからです。
「祓戸四柱(はらえどのよはしら)の神とは、そして、四神がなすことは何でしょうか。
瀬織津比売(せおりつひめ)= 罪・穢れを川から海に持ち出す女神。
速開都比売(はやあきつひめ)= 海ですべての罪・穢れを飲み込む女神。
気吹戸主(いぶきどぬし) = 速開津媛命がもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して、根の国、底の国に、霧状にして吹き祓う男神。
速佐須良比売(はやさすらひめ) = すべての罪・穢れを引き受けて、それを全部袋に詰め込んで遠くに持ち運ぶためにさすらい、人間の罪・穢れを消し去る女神。
神話時代の言葉を今に残す大祓詞。
私たち人間が犯した罪、または知らず知らずのうちの犯した様々な罪をこの四神が祓ってくださるということなのですね。
これを意識してお祓いを受ければ、大きな力となって、すべてを清めていただけるでしょう。
この祝詞には、そういう言霊が宿っているのですね。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
今日もお元気にお過ごしくださいね。