月の満ち欠けを愛でる日本〜最高のお月さま〜

十五夜はあいにくの雨でしたが、昨夜の十六夜は美しかったですね。

秋の虫の音、涼風に揺れる秋の草花、夜露・・。

いい季節です。

日本人は月を愛でる繊細な感性を持っていますよね。

映画『利休にたずねよ』で、市川海老蔵扮する千利休が茶会で美しい黒い箱に水を

注いで満月をそこに映して見せた、あの感性には驚きました。

ススキ

月の満ち欠けに細かく名前をつけて、

新月から数えて、十三日目を「十三夜月」

満月の十五夜を待つ前日の十四日目は「待宵月(まつよいづき)」

十五夜が過ぎると、月の出が遅れてくるということで、

月が出るのをためらっているから、いざようようだと、
「十六夜月(いざよいづき)」

更に少しずつ月の出が遅れていくので、今か今かと立って月を待つ「立待月(たちまちづき)」。

更に次の日は座って待つから「居待月(いまちづき)」

ついには寝て待つから「伏待月(ふしまちづき)」

今のように街灯がない時代はお月様の明かりがたよりだったのですね。

生活に欠かすことのできない月光。

例えばベートーベンの『月光』とは、やはり日本人は抱く思いが違うように
思います。

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お月見