私が昨年3月まで勤めていた司法の世界では、
すべてのことが法律の条文や規則に基づいて行う仕事でした。
法廷で黒いタイプライターで証言を録取する仕事をしていた頃、
頸肩腕症候群という職業病になったのです。
あの頃、吐き気から始まり、全身の脱力感や無気力感に襲われていました。
そういう病気というのは、人からは外見上分かりにくいものです。
ただ単にやる気がないようにしか映らないのです。
私もそんな中で孤独感にさいなまれていました。
法廷で、水俣病のため苦しい思いをして生きてきた男性の話を聴いたとき、
その方は、尋問の最後のほうで涙を流されたのです。
「この苦しみを人は分かってくれない・・」と。
私にはその方の身体の苦しみのほかに、精神的な苦しみが痛いほど伝わって
きました。自分の体験と少しオーバーラップしていました。
今でも忘れられない・・・、
今でも涙が出てしまう・・・体験でした。
数知れないほどの悲しみを法廷で目の当たりにしてきました。
その傍らで、日舞のお稽古がどれほど私の心の支えになっていたことか・・。
精神的なリフレッシュのためには必要だったのです。
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