【七十二候から】29 菖蒲華さく(あやめはなさく)」

【七十二候から】29

菖蒲華さく(あやめはなさく)」

皆様、おはようございます。

「菖蒲華さく」頃。

あやめが咲いたら、梅雨が到来する。

そんな目安でもあったのですね。

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あやめは初夏に咲く美しい紫の花です。

「いずれ あやめか かきつばた」といわれるように、

かきつばたや花しょうぶなどとも似ていますが、

あやめの花にある網目模様で見分けることができます。

ちょっと注意して見てみてくださいね。

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アヤメ

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吉原の風物詩を描いた清元『北州』は、

狂歌で知られる江戸の文化人、太田蜀山人の手になるものです。

「恐れ入谷の鬼子母神」

は、有名ですね。

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清元『北州』では、

「鳴くや皐月のあやめ草

あやめも分かぬ単衣物」

と、夏の風物として「あやめ」を描いています。

初夏のホトトギスが鳴く頃、

着物は袷から単衣へ、

織の目もはっきり分からないような白黒の単衣物へと、

衣替えをしていく様子を掛け言葉で描写しています。

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新緑広がる季節の爽快感と美しい女性を彷彿とさせますね。

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もう直ぐ梅雨の季節ですね。

お体に気をつけてお過ごしくださいませ。

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