おはようございます。
昨日7月1日は「山開きの日」でしたね。
「山開き」というと、現代はスポーツとしての登山の開始時を表わすようになりました。
「山開き」は、入山(特に霊山)が許される最初の日です。
富士山、木曽御岳、出羽月山などの霊山は、修験道の霊場だったために、
かつては民間人の立ち入りを禁じていたのですね。
ただし、夏の一定期間だけ、信仰行事として民間人の入山が許されたと言います。
富士山が世界文化遺産に登録され、
なお一層一度は登ってみたいと思いますよね。
富士山を世界遺産にするかどうかの決め手の中で、
富士山を信仰の対象とする「富士講」が大きく評価されました。
江戸中期に長谷川角行(かくぎょう)という、
人穴の修験者によって始まったとされるのが「富士講」。
江戸中心に広まりました。
その教えを発展させて、富士講の基礎を作ったのは、
食行身禄(じきぎょうみろく)だと言われています。
江戸後期には「江戸八百八町に八百八講」といわれるほど、
富士講は江戸庶民の人気を集めたのです。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
心穏やかな一日になりますように。
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“和のたしな美塾” 講座
7月7日浴衣のたしな美
7月24日江戸女性の美学
男性はいなせに、女性はあでやかに。