子どもは国の宝

江戸時代の子育ては家庭ぐるみ、地域ぐるみで取り組みました。
そこには「子どもは国の宝」という発想があったからです。年齢に応じて発達していく能力を前提にして、まず「心の在り方」を養育し、
次に「暮らしに役立つ実学」を身体で覚えさせたということです。特に日本橋や京橋、新橋界隈の豪商が費用を出し合ってつくった江戸寺子屋では、「男あるじ」「女あるじ」を養成する特別プログラムがあったそうです。

そこでは「視る」「聴く」「話す」が重視され、ロールプレイングも時々行われました。
その中で「気付き」「自発性」「自立」「自律」が養われていったのです。

次に学んだのが「読み書き、算盤」の実学でした。

卒業試験は「稚児問答」といって、師匠の前で口頭試験を受けたのです。

この子育ての究極の目的は、「人の上に立つ者の心得」をしっかり身につけさせるというところにありました。

決してブレるぶれることのないこの教育体制、目を見張るものがありますね。

 

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