皆様、おはようございます。
江戸時代、狭いところでひしめきあって暮らした江戸っ子たち。
お互いが気持ちよく暮らすための工夫やマナーがありました。
現代にも通じる生活の知恵ですね。
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江戸の人たちは、たまたま渡し船に乗り合わせたり、店先で顔を合わせると、
和やかに軽く挨拶を交わしたということです。
そこには、「袖振り合うも多生の縁」という考え方がありました。
そして、江戸の人々は見知らぬ人も「みな仏の化身」と考えました。
ただし、名前や職業などを聞くのは野暮で、聞かないのが決まり。
差し障りのない天候の話題などを選んで会話を楽しんだのです。
粋ですね。
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「束の間の付き合い」
これを大事にしようと江戸の人は考えたのです。
せっかく居合わせたのだから、お互いに一時を大事にしようと、束の間付き合いを大切にしました。
でも、そこには深いものがありますね。
これは人間関係を円滑にする方法でもあります。
江戸っ子のように、私たちも、商人が客に接するような心遣いで、人と接することができたら、
円滑な人間関係や安心安全な社会を築くことができるのではないでしょうか。
現代では、隣同士で電車に乗り合わせても、お互いにスマホを覗いていて、声を掛け合うという発想すらなくなりつつあります。
江戸の商人や町人は、スマホで情報をキャッチできなくても、
互いに心を通わせ、助け合いながら、楽しく情報交換をしていたことでしょう。
江戸っ子の生活は、やはり人情味があって、生き生きと、しかも、きびきびしたものを感じますね。