現代の、車内で若い女性が化粧をすることの可否、
江戸の娘がすっぴんに決め色を使うシンプルな化粧や
渋色好みの江戸っ子のおしゃれなどのご紹介。
そして、亥の子祭りと亥の子餅、炉開きのことなど・・、
今週はご紹介しました。
江戸では布自体がとても貴重で、着物も大変高価なものだったそうです。
着物は、今なら車を買うぐらいの値段がしたということですから、
長屋暮らしの庶民は、古着やレンタルでまかないました。
神田柳原土手や日本橋富沢町に数多くの古着屋が軒を並べ、打掛から股引まで売っていました。
また、衣類のレンタル屋(損料屋)も繁盛しました。
着物をリフォームしている間の当座借り、相撲見物にふんどし借り、歌舞伎見物に晴れ着借りなどしたのです。
布は貴重でしたから、手ぬぐいも丁寧に使いました。
もうぼろぼろになるまで、使い込み、雑巾から燃やして灰に至るまで利用したのですね。
もったいないからすべてを大事にしようという生き方です。
でも、おしゃれだって楽しんでいました。
ものが少なく、なかなか手に入らない時代の生き方を現代にそっくりそのまま持ってくるわけにはいきませんが、
今は必要なものを必要なだけ手に入れることができる時代でもありますね。
そして気に入ったものを愛おしんで大切に使う。
シンプルに生きる。
いいと思いませんか。
素敵な週末をお過ごしくださいね。