江戸庶民の家庭生活はどんな感じだったのでしょうか。
式亭三馬の『浮世床』では、どてらを着て懐に赤ん坊を入れてあやしている男性が出てきます。
その様子はとても手慣れた感じです。
江戸では、男性が家事育児をすることは、当たり前だったようです。
今の若い夫婦のように、どちらか手の空いたほうが家事育児をやっていました。
何せ江戸の町では男性の人口比は7割だったとか。
男性は何か付加価値がないと、嫁に来てもらえなかったのです。
女性が結婚したいと思う男性は、面白くて、家を明るくしてくれる人。
収入はあまり関係なかったようです。
自信のない男性は、駄洒落をいくつか習ってから嫁をもらったとか。
ここは注目すべきところですね。
ひところまで言われていた女性の結婚相手の条件は、高学歴高収入。
幸せとは何か。
世の中の幸せの尺度が何を求めているかによって、また生きる時代によって、
これは大きく違ってきますね。
今日も江戸庶民の生活から、私たちの価値観を考えてみました。
いかがでしたでしょうか。