出会いを尊び、別れは余韻を楽しむ。

9月6日、これはFacebookに投稿した記事です。
皆様、おはようございます。
今日はもう金曜日ですね。一週間が過ぎるのが早いですね〜。
人との出会い、仕事上でも、プライベートでも、今週もたくさんあったことでしょう。ああ、あの人にまた会いたいなあと思うこともしばしば。
またそう思われたいですね!出会いを大切にすることは別れも大切にすることを江戸しぐさは教えています。

地方から江戸へ出てきて一生懸命働いて、ひと財産築くことは、当時の人々の夢でした。今でもそう思っている人もいるでしょう。

いくら江戸で成功し、駕籠に乗れるような身分になっても、思い上がってはいけないと。

「実るほど頭の下がる稲穂かな」

謙虚さや慎ましさこそ、人間関係を築き上げるコツと考えられていました。

訪問先の手前で駕籠を降りて、あたかも歩いて訪問先を訪ねましたという、配慮がされていました。これが「駕籠止めしぐさ」です。

そして、
「この人に会えて本当によかった」
「また会いたいなあ」「お名残惜しいなあ」と、
相手の人は心に余韻を残し、それを味わって楽しんだのです。

「いやあ、富山屋さん、今日は長いことお邪魔しました。ごめんください!」
と言って、一礼して江戸屋のご亭主が富山屋さんに一礼。
その後、三間(5.4メートル)ほど行ったところでもう一度振り返って最後のあいさつ。

出会いを大切にして、別れ際にも余韻を残す。

今は、「はい、それでは失礼します〜」で、電話もプチッと切ったり、
タクシーや電車で帰る相手に、すぐ背を向けてはいませんか。

こちらも相手にまごころを伝え、相手にも余韻を楽しんでもらうって、
この空気のやり取りが日本人らしいなあと思いますね。

今週も江戸しぐさ、楽しんでいただけましたか。
今日もお互いの間を楽しみましょう。
行ってらっしゃ〜い。♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

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