鎌倉の長谷寺で「良縁成就」のお地蔵様に出会いました。
ここは紫陽花のお寺として有名ですね。
もう紫陽花は終わっていましたが、このお寺は歌舞伎の演目『白浪五人男』の第一幕でも舞台になっているところでもあります。
「良縁」は、結婚のためのよい縁談のことを言うことが多いかもしれませんが、
あらゆる人間関係においても、同じことが言えますね。
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密教では、愛染明王(あいぜんみょうおう)をお祀りして、あらゆる良縁を結び、悪しき因縁は切るというお祈りをします。
愛染明王は、頭に獅子冠をかぶり、髪を逆立て、三目で、牙をむき出して口をカッと開き6本の腕を持った恐ろしい姿の忿怒(ふんぬ)尊です。
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愛染という名前のとおり、愛情・情欲をつかさどり、愛欲貪染をそのまま浄菩提心(悟りの心)にかえる力をもち、煩悩即菩提を象徴した明王です。
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人間にはさまざまな欲望がありますが、この欲望は人間には滅亡へとかりたてる力を持つとともに、時には生きて行くうえでの活力源となり、より多くのものを可能にし、高める力を持っています。
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この両刃の剣である力強い欲望の工ネルギーを、悟りを求め自らを高めようとする積極的なエネルギーに浄化しようというのが愛染明王の教えです。
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この愛染明王は、弘法大師によって日本に伝えられたそうです。
愛情などの敬愛を祈るほか、息災・増益・調伏を祈る本尊として、特に鎌倉時代以降に広く信仰されるようになりました。
おん まからぎゃ ばぞろ しゅにしゃ ばざら さとば
じゃく うん ばん こく